安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ザ・ダイアモンド・ファイヴ BRILLIANT!

2008-01-14 21:37:21 | ピアノ

安曇野市から長野へ戻ってきたところです。往き帰りの車の中では、最近購入したCDをかけていました。今日は天気がよかったので道路が乾いていて比較的快適にドライブできました。そんな気分もあったので、欧州(オランダ)のハード・バップが心地よく聴けたので、自宅で再び聴いてみました。

THE DIAMOND FIVE (ザ・ダイアモンド・ファイヴ)
BRILLIANT! (FONTANA 1964年録音)

 Thediamondfive

オランダのグループですが、このあたりはよく知らないので、はじめレコード店でグループ名を見たときにはピンときませんでした。しかし、メンバーを見ると、名前に覚えのあるCees Slinger(シーズ・スリンガー、P)がリーダーでした。そこで購入したものです。

このグループは、もともと1958年に、スリンガーがクラブのオーナーの要請によって結成したものです。名前をダイアモンドとつけたのですから、ひかり輝きたいという願望があったことと思います。62年にクラブが閉鎖された後は、たまに活動が行われただけのようですが、64年録音のこのアルバムにおける演奏は、ダイアモンドのように輝いています。

他のメンバーは、Cees Smal(シーズ・スモール、tp,flh,vtb)、Harry Verbeke(ハリー・ヴァーベク、ts)、Jacques Schols(ジャック・スコールス、b)、John Engels(ジョン・エンゲルス、ds)です。それぞれ、マイルスやコルトレーンらの影がみえますが、なかなか爽快な演奏をしています。曲目は、多分このグループに所属したメンバーのオリジナルばかりだと思われます。

「Johnny's Birthday」は、小気味のいいテンポの曲。スコールスのベースは、音を重めに出していてたいへん好感が持てます。僕の趣味にあいます。「Lutuli」におけるテナーのロング・ソロがかっこいいです。ソノリティ(音色、共鳴)がその時代らしくてぐっときます。他のメンバーのソロもよくて、アルバム中最も気に入りました。「New Born」も、トランペットなどのソロにおいて哀愁メロディーが出てきてなかなか聞かせます。全6曲です。

このようなアルバムが再発されるのは、ヨーロッパ・ハードバップの愛好者が増えているからかもしれません。

ホーム・ページにベティ・セント・クレア(ヴォーカル)とトニー・フルッセラ(トランペット)を掲載しました。時間があればご覧ください。
http://www6.ocn.ne.jp/~jazzvo/