安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

デイブ・ベイリー TWO FEET IN THE GUTTER

2008-01-22 21:23:00 | ベース・ドラムス

20日の日曜日の夕方、長野市内のバックドロップというジャズを流している洋食屋兼居酒屋でコーヒーを飲んできました。時間帯のせいもあったのでしょう、マスターが大きな音でレコードをかけてくれました。ベースなど低音がしっかりと出てご機嫌なひと時を過ごしました。自宅では、大きな音は出せませんが、その時かけてくれたデイブ・ベイリーのアルバムを聴いてみます。

DAVE BAILEY (デイブ・ベイリー)
TWO FEET IN THE GUTTER (EPIC 1961年録音)

 Twofeetinthegutter

フランク・ヘインズのテナーサックの太い音とベン・タッカーのベースの深い音がたまらないハードバップ作品です。エピックのレーベルカラーには若干合いそうにないのですが、同レーベルにデイブ・ベイリー(ドラムス)はこれを含め3作の素晴らしい作品を残してくれました。

メンバーが渋くていいです。ベイリー(ds)、ビル・ハードマン(tp)、フランク・ヘインズ(ts)、ビリー・ガードナー(p)、ベン・タッカー(b)です。これをみるだけで音がきこえてきそうです。最初の曲でアンサンブルがでると、その時点でいいアルバムはすぐにわかることがあり、これはまさにそれです。

最初のベン・タッカー作曲、「Comin' Home Baby」はフランク・ヘインズとビル・ハードマンによるテーマ部の音のしぼり方がよく、ヘインズのソロが特によく歌っています。「Two Feet in The Gutter」でのガードナーのソロはレッド・ガーランドを思い起こさせます。「Shiny Sockings」はベイシー楽団の主要なレパートリー。ここではそのイメージとは異なり、軽く落ち着いたプレイです。ベン・タッカーの「Cofee Walk」も面白い。全5曲です。

リーダーのデイブ・ベイリーが出しゃばらずに、確実にリズムを送り出しています。ピアノのソロではちょっとリムショットをいれたりアクセントも目立たないように加えています。私のものはCBSからの再発LPです。こういうアルバムを聴くと、やっぱり50~60年代のジャズはいいなあという感想がでてしまいます。