無念は有念の対語で、残念に結びつけるのは色違いの連結電車のような感じがします。
むかしE電にあえて風変わりを狙ったような電車が走っていました。
ここ何年か行って見ていないのですが、今はどうなのでしょう。
有念は「うねん」と読みます。
ゆうねんではなく、ゆうねんと読むのは、違う字を書く別の言葉です。
「有」を「ゆう」と読ませた愚例に有言実行というばからしい言い回しがありますが、言行のバランスがとれず、頭のほうに重みの掛かりやすい人ほど、この駄洒落熟語を好むようです。
だんだん日本語の辞書らしくなくなっていく広辞苑新版にさえ追加されなかったのはせめてもの救いです。
有念は、集中しきれてない乱れたままの心で考えを進めていくことのようなので、残念の心情を重ねる表現なら、無念よりもこちらのほうが合っていそうな気がします。
残念無念をはじめて書き言葉に使った人は、「ざんねんうねん」を聞き違えたのでしょうか。