こんな見出しの記事があります。
<セクハラ認めぬ次官、女性社員は「残念」
_________________ テレ朝会見>
さて、ここで残念がっているのはだれなのでしょうか。
カナ表記の偽英俗語のひとつであるセクハラという言葉は、誰かを陥れるための小道具ですから、認めろ言われても、はいごめんなさいと簡単に認めるわけにはいかないでしょう。
男に頭を下げさせられなかった女性社員が残念がっているのか、頭を下げたところをつかまえて、狙いをつけているほかの誰かを困らせようとしていたどこかの会社が残念がっているのか、よくわかりません。
実は残念でも無念でもなく、こういう記事を書きたてて、人の目を引こうとするだけのことかもしれません。
本当のところ残念なのは、こういう意気地のない人間を、要職に置いてだいじな仕事をさせなければならないという組織の状況にあります。
下手な小道具に、ぶざまに蹴躓くことのないよう、眼と足元をしっかりしていただきたいものです。