こういう見出しの記事がありました。
『野党「今週はどーんと」 国会正常化へ、GW前の攻防』
パッと見ると、野党が国会正常化へどーんと舵を切ったかのように読み取れます。
だれを呼ぶとか呼ばないとか、建て前の人寄せ詮議のようなことのあとに、こうも書かれています。
『「審議なくして問題の解明はない」と述べ、野党側に理解を求めた。』
これも、もっともらしく聞こえながら珍妙なことがらです。
・ 「審議なくして問題の解明はない」ではなく、「審議しても問題は解明されない」が実態でしょう。
・ 問題でないことを問題と言ったところで、それが審議の対象にはなりえません。
・ 審議の対象になりえないことが、審議のまねごとによって解明されるはずはありません。
・ 形式的な交互の発言が、審議らしさの演出でしかないことを承知の上で時間つぶしをしていませんか。
・ もともと理解を示さないことを目的にしている相手が、理解の求めに応じるはずはありません。
愚報の原因は、妙に息の合った愚行にあったようです。