気仙沼に建設中の防潮堤が、高さ4.1メートルと決まった後に、地盤が22センチ隆起していることがわかり、県は堤防の高さを22センチ下げるように計画を変更していました。
その計画変更が工事実施側にうまく伝わってなかったのでしょう、元の設計のままで工事が進められてしまいました。
さあ、どうしてくれると、堤防を造り直して22センチ下げるか、堤防はそのままにして背後に盛り土をするか、高さを下げずに工事を続行するか、三つの案をたてて検討しているという話があります。
防潮堤の目的からすれば、高ければ悪いはずはないので、あて馬のような代案らしいものをつくって、何をいまさらと思うのですが、結論の出し方をもっともらしく飾るためにばかげたことに無駄な頭を使うものだとつくづく感心します。
そんな時間を、計画-実施の齟齬をなくすにはどうすればよいかを考え話し合うことになぜ使わないのでしょうか。