4月21日の残念無念:2は、覗きそこないの記事でした。
広辞苑新版の追加熟語に、あの有言実行という綺語が見当たらなかったので、載せられてないものと思ったのが、2008年の第6版にはすでに載っていたのです。
偏執的探究心に誘われて手近の図書館の辞書を調べてみると、有言実行が国語辞書に現れたのは、はじめに想像していた世紀の転換のころより少し前でした。
その頃は、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件の後で、人心が落ち着かず、言葉~頭の働き~行動がちぐはぐになっていたのではないかと思います。
言葉に出せばそのとおりするのが当たり前ではなくなっていたからこそ、わざわざ熟語になって国語辞典に載せられたとも言えます。
こんな言葉がさっさと死語になる、文化復調の日を迎えたいものと願っています。