新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

生涯学習「防犯カメラに撮影・・・」

2013-09-22 18:03:23 | その他
昨日の第1の用件「生涯学習ウイークin新宿」の「工学院大学・防犯カメラ等に撮影された画像からの個人の異同識別」受講の報告をいたします。

タウン誌で広告を見つけ、あまり講座としては珍しい内容でしたので、即申し込みました。ワンコインも魅力でした。

最近の犯罪で容疑者を山手線の乗降客から見つけ、さらに乗り換えの私鉄にその足跡を追跡、そして容疑者の自宅で逮捕といった記事を何度か見ております。画像の明確さをさることながら数十万人の移動中の画像から効率良く容疑者を見つけるテクニックに興味がありました。

さらに最近紹介しております、元警視庁警視だった濱嘉之氏の警察小説の中で、警視庁が所有する画像照合技術は、満員の東京ドームのスタンドから、一人の人物を発見するのに30秒もかからないシステムを持っている、とあります。元警視がそう書いているのだから、関心があります。

都庁前の、工学院大学の高層棟の11Fの教室で行われた講義には、ざっと20人くらいの受講でした。
はっきりとした自己紹介が無かったので教授の名前が分りませんが、実際に使われた画像での講義は臨場感がありました。
講義最初に捜査に使われた画像ですので撮影を断りますと、説明がありました。

防犯カメラに映っている人物と容疑者が同一人物かどうかを判定してほしいという依頼に対応しているそうです。
防犯カメラですから、大体上から目線の撮影ですし明るさの問題とか画像粒子の粗さとかかなり同定は困難だそうです。
しかしながら、膨大なデータの蓄積から人間の骨格には標準的な指標があるそうで、その辺を組み合わせると判定ができるそうです。

この辺の問題は当然学会でも重要視され、世界的な基準を作るため、人間の寸法を記録するときは国際的な寸法票でデータを記録することになっているそうです。

今回の講義は個々の人物の同定技術の解析でした。また裁判で証言するときの証言の難しさと、出廷の日当の安さも話されました。

案の定、質問コーナーで誰も質問されないので、私が口火を切りました。
始めに書きました東京ドームの話題をそのまま話すと教授に失礼かと思い、現実の事件の山手線から私鉄沿線に容疑者を追いかけた技術についてお尋ねしました。教授はこの技術については、あまり知らないようで人海戦術で画像判断するのではと言っていました。
数十万のターミナルの乗降客を目視で画像から判断するなんて、信じられません。パターン化した検索技術で画像を見つける技術があったはずです。ロンドンでも、街灯の防犯カメラからテロリストを探している様子が放送されたような記憶がありましたから。

それはそれとして裁判に耐えられる判読技術の仕組みは大変面白かったです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新宿から | トップ | 御朱印拝受「谷保天満宮」宵... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

その他」カテゴリの最新記事