これは蝶が見てる夢 The Butterfly Dream
■メモ
この曲はなんとか形にしたくて、自分としては、かなり時間をかけて作った曲です。
ほとんどの場合はせいぜい一週間ほど、計3,4時間しかかけないのですが、これはひと月ほど数十時間かけました。
今や日本だけだと思うのですが、特に歌ものでは、Aメロ→Bメロ→サビという起承転結をつけます。
いわゆる洋楽でも80年代とかそういう曲も多かった気もしますが、もともとそんなのない曲の方が圧倒的に多いです。
僕自身、普段は洋楽ばかり聞いてるせいもあり、サビだけでいいだろという風に思ってました。
このしきたりのせいで、このサビが良くてもA、Bパッとしない曲だったら、サビまで我慢しなきゃいけなくなります。
逆の場合もあって、出だしはいいのに、そのせいで手堅くいきすぎてサビがいまいちのことも多いです。
この曲は、結果的に構成はかなりしっかりできてしまったのですが。
それでも、どこをとってもサビだらけな、ひたすら高揚感が続くフレーズだけで作ったつもりです。
あと題名ですが、いわずとしれた『胡蝶の夢』から来ています。
生まれつき厭世的な性格な上、特に現実逃避したい気持ちがひどいので、この題名にしました。
やむを得ない日課で電車に乗ってるときも、これが現実だと思いたくない気分がどこかあります。
一方で、慢性的な体調不良を抱え、寂しく楽しみのない現実を、どこか実感のないものように感じています。
そんな思いがあって、一見、幻想的な雰囲気の曲に似つかわしくない思い切り現実的な映像を付けました。
やたらと入っている光が床に映るカットですが、プラトンの洞窟の比喩にちなんだ意図があると、今思いつきました。
もし聴いて下さった方がいましたら、ありがとうございました。
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