都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

文京シビックセンター

2007-12-03 | 文京区  

 小石川、本郷あたりでは、あちこちで文京シビックセンター(文京区役所)が見える。

文京区小石川2-21付近から文京シビックセンター
Photo 2007.11.03
文京シビックセンター
所在地:文京区春日1-16-21
階数・高さ・竣工年:28F・145.7m・1994年

 北側から見ると、区役所の展望台がスタートレックの宇宙船みたいにも見える。建設当初は未来的な姿のようにも感じられたが、完成から10年以上経つので、いまさら未来的とは言いにくい感じ。ロボットチックな外観は、バブル期にお金を掛けてデザインで遊んでしまった庁舎建築の典型例かもしれない。建設時から豪華庁舎といわれ、反対世論もあったが、結局できてしまった。

 職員に快適な職場環境を提供して、ひいては区民サービスが向上するんなら、良いことかなぁと思う。区民ギャラリーなども利用されているので、ある程度還元されてもいる。でもやっぱちょっと豪華かも。吹き抜けがドーンとあって、エコな建物かどうかつい疑ってしまう。

 でも、立派な建物が区民のものだと思えるならば、その街の誇りとなる。地域の民主主義のシンボルとして考えることができれば、たとえ豪華であっても十分納得できるわけだが、区民を支配するお上が君臨する建物だと捉えると、反感を持ってしまう。シビックセンターがどういう位置づけになるかは、使う側次第なのかも。あと、最近は地球温暖化とかヒートアイランド現象とか二酸化炭素排出量の問題もあるので、省エネ建物かどうかは、税金を払う側からすると大切に思えてきたりしますが。

千川通り小石川3丁目交差点付近から
Photo 2007.11.04

 私は文京区民ではないので被支配者としての感触は持っていないが、区民だったらどう思うかなぁ。だがそれとは別に、文京シビックセンターに限らず、超高層オフィスや超高層マンションを見上げると「睥睨されている感」があって、それはやはりあまり心地よいものではない。超高層ビルってやっぱり金持ちが上に住んでるイメージがあるので、庶民としては見下されてるような気がして仕方がない。あと、上から狙い撃ちしないでくれよ~。んなことあるわけないけど。

 通りの奥に見えてる文京シビックセンターは、バイザーかフルフェイスヘルメットをかぶったロボットみたいでもある。あの展望台があるお陰で、どうも前へ進むような感じがして仕方がない。歩き出すなよ~、こっち向かって動き出すんじゃないぞ~と言いたくなってしまう。でもって後ろから見られてるような気分にもなる。

 以上、勝手なひがみと妄想なのでした。

#新しい建物 文京区  #街並み 文京区  #高層ビル  #官公庁  #オフィス  #林昌二(日建設計) 
コメント (7)
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