第一昭和荘
所在地:大田区 大森北4-13
構造・階数:木・2
建設年:昭和初期
解体年:2021(令和3)
備考 :元司法書士事務所
Photo 2021.9.3
SNSで10月に解体されることを知って行ってみた。といっても以前から見ていたわけではなく、訪れたのは初めて。
コーナー部に出入口がある洋風2階建てで屋根はトタン葺き。縦長窓で道路側の壁面の大部分はスクラッチタイル張り。
もともとは司法書士事務所だった建物だそうで、2021年9月末までは1Fが店舗として利用されていた。最近は手打蕎麦しのはら、最後は期間限定で海苔茶漬け専門店「青」だった。店内は解体時まで事務所だった時の様子を残していたようだ。内部の様子は下記サイトで見ることができる。一方、訪問時、2階は既に使われていないようだった。
東側の端はモルタル塗りのアパート状で、こちら側の入口に「第一昭和荘」のプレートが掲げられていた。オフィス状のコーナー部と、アパート的な東端部がくっついた外観がなんとも不思議。屋根も壁面も一体化しているのだが、増築か改築がされていたのだろうか? 最初からこういう建物だったとしたらなかなか興味深い仕様だ。第一昭和荘というアパートとしての間取りと事務所部分がどのように繋がっていたのか、ちょっと気になる。
西側から。案外人通りのある交差点に面している。小規模な建物だが、コーナー部の入口まわりは堂々とした構え。店舗とするために壁で扉まわりを埋めてしまっていたが、もとはどのような姿だったのだろうか。
上げ下げ窓の窓枠や窓ガラスは昔のままのようだった。
下部は石張り(モルタル塗り?)。木造だったようだが、この部分だけを見るとコンクリート造のようにも見える。
昭和初期の建物を改修した海苔茶漬け専門店を見学!取壊し間際の名建築をレポート【東京大森】 | トーキョー建築トリップ
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 大田区 #近代建築 #住宅系 #集合住宅 #商業系
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この建物がH司法書士事務所として使われていたころ、事務所に用事があって中に入ったことがあります。当時はH先生のお父さんが所長でしたから、40年ぐらい前のことです。
中の様子は覚えていませんが、当時でも既に古びていたのは記憶しています。