都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

第一生命館

2019-12-14 | 千代田区 
第一生命館
所在地:千代田区有楽町 1-13
建設年:1938(昭和13)
構造 :SRC
階数 :7F(中2階付)・B4F・R2F
設計 :渡辺仁
備考 :1989(平成元)に解体。1995年に東側の農林中央金庫と合わせて超高層ビルのDNタワー21が完成。
Photo 1988.12.20

 皇居のお濠端に建ち水面に美しい姿を映す。戦前から続いた市街地建築物法の100尺(約31m)の高さ規制により、周辺の一連の建物群は軒高が統一されていた。堅牢な構造設計であったため、戦争中は高射砲陣地として屋上が使用された。また戦後は接収され、GHQ総本部として利用されマッカーサーが執務していた。新建物内にも執務室が残されている。

DNタワー21
建設年:1993(平成5)
構造 :S+SRC
階数 :21F・B5F
高さ :99.8m
備考 :東京都選定歴史的建造物
Photo 2007.1.27


 DNタワー21、東側(旧農林中央金庫有楽町ビル側)のファサード。

 DNタワー21は東側部分が農林中央金庫有楽町ビルだった場所にあり、東側は旧農林中央金庫有楽町ビルの石材を一部再利用し、当初とは異なる位置だがそのイメージを再現している。このためDNタワー21は、お濠端側は第一生命館のファサードで角柱が並び、東側は旧農林中央金庫有楽町ビルで使われていたイオニア式柱頭の付柱が並んでおり、東西でスタイルの異なるファサードになっている。
 それでも、塔屋や時計塔がなく、しかも陸屋根の近代建築であるため、銀行倶楽部や野村ビルに比して、高層部との折衷には違和感が少ない。

農林中央金庫有楽町ビル
建設年:1933(昭和8)
構造 :SRC
階数 :6F(中2階含む)・B1F・R1F
解体年:1989(平成元)
Photo 1997.3.27

Wikipedia > 第一生命保険(DNタワー21)第一生命館農林中央金庫有楽町ビル

廃景録第一生命館
ぼくの近代建築コレクション第一生命保険相互館

Tokyo Lost Architecture
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