鶯谷アパート
所在地:台東区 下谷2-3
構造・階数:木・3
建設年:1932(昭和7)
解体年:2020(令和2)
備考 :ギャンブレル屋根、屋根裏3階
Photo 2008.10.14
下谷2丁目、言問通りの北側裏の通り沿いにあったアパート。大型のギャンブレル屋根が全体に載り事実上3階建てだったが、内部の間取りなどについては調べていなかったので詳細を知らず。
Photo 2012.12.18
屋根上のドーマー窓は7ヶ所、これに対して2階の窓は5ヶ所。食い違っているわけではないが、メゾネットタイプだとしたら部屋によっては上階に複数の窓があることになり、ないとは言えないがちょっと珍しいことになる。腰折れ屋根の屋根裏とはいえ、その部分の階高(天井高)もそれなりにありそうなので、やはり完全に3階建てだったのだろう。
だとすると3階の廊下はどこにあったのか? 妻面の窓の位置から考えると道路とは反対側だったのだろうか。しかしこれだと陽当たりの良い南側が廊下だったことになる。もしかすると3階には廊下はなく、2階の廊下からそれぞれ階段で上る形だったのかもしれない。
Photo 2004.12.25
ギャンブレル屋根の屋根裏3階建ての集合住宅じたいが東京では珍しい存在だったので、内部は想像がつかない。解体された後になってから、写真を見ていろいろ気になり出したのだが、こんなことを考えるなら存在していたときにいろいろ見ておけば良かったのと思うのだった。
Photo 2010.12.4
下記「ぼくの近代建築コレクション」によれば、2000年頃に外装が改修されたそうだ。同サイトの記事で扱われている改装前の写真と、拙ブログ記事の改装後の写真を比べてみると、屋根の色、玄関わきのタイル壁、玄関扉などが改装の前後で異なることが分かる。
最近まで入居者を募集したりしていたが、2020年末に解体されたそうで、現在はマンションが建設中らしい。なお、Google ストリートビューでは、2020年3月時点の写真が最新で、鶯谷アパートがまだ写っている。
鶯谷アパート/下谷2丁目 - ぼくの近代建築コレクション
下町のラ・ボエーム 鶯谷アパート | Souvenirs de la saison
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#失われた建物 台東区 #集合住宅 #ギャンブレル屋根
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