あるBOX(改)

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実家のコレクション「あした青空」

2016年02月28日 | 漫画
「パラダイス学園」で連載デビューした川原正敏さんの2作目。

月刊少年マガジンにて1986年から連載された。
短期に終わったが、お色気と格闘モノがブレンドされ、後の
「修羅の門」へ繋がる重要作とも言える。



空手モノではあるが「修羅の門」に比べて恋愛要素が強く、
青春漫画の趣きあり。
同年代のヒロインと年下の天然っ子に振り回されるなど
ラブコメっぽくもあり、当然パンチラを中心としピンクな
展開も御座います。

モブの男子キャラは高橋留美子キャラっぽくもある。しかし
留美子先生の男子キャラが持つスケベさが飽くまで女性から
見た「男子はこの程度スケベだろう」という想像に基いた物
なのに対し、川原キャラのドスケベさは、もう同性として共感
持てまくるモノだったんですね。

閉じられたヒザこじ開けてでもおパンツ様を覗こうとする
したたるようなスケベさ。

「パラダイス…」は、まさにそういうスケベ炸裂の作品。
「あした青空」は、薄まってこそいるがシリアスとお色気が
絶妙のバランスで成り立っている作品だと思うのです。

だからこそ、昔の私は購入/保存していたんでしょう。
再版されてなかったら残し・・・の作品です。

なお、当コミックスの巻末には例によって同時期の
作品が並んで紹介されているのだが



まさに「月刊少年マガジン黄金期」の作品群!
ここに「いけない!ルナ先生」が加われば完璧だ。

でも、それ系の連載だけじゃなかったのが当時の月刊少年
マガジンの凄さ。



「孫六」や「チンミ」「多古西応援団」の単行本も
しっかり宣伝されている。
※「鉄拳チンミ」なんて格闘漫画の良心みたいな作品
 だったもんねぇ・・・。
 「ワールドトリガー」に「もう少し、お色気を」などと
 望む私でも「チンミ」にはソレを求められない。
 女の子キャラ可愛かったけど、あくまで村の娘的な短い
 登場だったし。
 そういう意味ではストイックな拳法マンガでした。

「チンミ」と「あした青空」が同居した月刊誌。
それが「月刊少年マガジン」だったんですねぇ。


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