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高畑勲監督 仏アニメ映画祭で名誉賞

2014年06月14日 | アニメ・特撮
ジブリの高畑勲監督が、仏アニメ国際映画祭で名誉クリスタル賞を受賞された。
プリントを読みながらとはいえ、壇上で見事なフランス語でコメントを披露

「さすが、東京大学文学部仏文科卒!」と私を感激させてくれました。

フランスで開かれている世界のアニメーション映画を集めた国際映画祭、
今回、高畑勲監督が受賞されたのは、長年アニメーション映画の発展に
貢献してきた監督に贈られる「名誉クリスタル賞」。
日本人の受賞は初とのこと。

今年で38回目となる世界最大級のアニメーションの映画祭、
「アヌシー国際アニメ映画祭」。

高畑監督は「長生きしたことへの賞だと思います」と素朴に語り、
会場の笑いを誘ってました。

日本を代表するアニメーション監督の高畑さん(78才)。
海外のアニメ映画に感動し、大学を卒業したあと東映動画に入社。
早々にアニメ映画の演出助手に就いた行動の人。

アニメの演出助手といえば、実写映画で言えば助監督のような役割というが
私が先日映画館で見て感動した「わんぱく王子の大蛇退治」で助監督を
務めているのが高畑勲さんで
「1963年に、これだけの映像美と躍動感を誇るアニメを制作したのか!」と
私の涙腺を崩壊させた張本人の一人なんですなぁ。



もっとも、絵を描かないタイプの演出助手で、しかも若い高畑さんは技術的に
未熟な部分も多かったらしいが、それでも演出の芹川有吾氏を大いに助けたという。

そして、高畑さんといえば
やっぱり宮崎駿さんの盟友としても知られる。(すこし先輩なんだよな)
TVアニメ「狼少年ケン」で会社の信用を得た高畑さんは、
東映長編アニメの大傑作として今でも語り継がれる「太陽の王子ホルスの冒険」を監督。

「ルパン三世・第1シリーズ」も担当、「パンダコパンダ」を監督。
ここらでは完全に宮崎氏とは相棒状態で
共にTVアニメの「アルプスの少女ハイジ」や「赤毛のアン」などの名作を手がけていく。
以降は、映画「風の谷のナウシカ」のプロデュース、自身の代表作「火垂るの墓」を発表。

H21年にはスイスのロカルノ国際映画祭で、映画界への長年の貢献が
高く評価され名誉豹賞を受賞。

なお、今回の「アヌシー国際アニメ映画祭」で、高畑監督は1995年に
「平成狸合戦ぽんぽこ」で長編部門の最高賞も受賞している。



世界中から200以上のアニメーション作品が出品。
開会式の後には高畑監督の最新作「かぐや姫の物語」が上映され、
オープニングを飾った。

「ホーホケキョ、となりの山田くん」は興行面で振るわず、一部では
「ジブリの黒歴史」とさえ言われたが、
私は「宮崎駿絵」に頼らず「てきとう」という人生訓を堂々と押し出した姿勢は
実に素晴らしいと思いましたぞ。

まさに「アニメ界へ長年に渡る功績」という言葉が良く似合う人物です。

高畑さん、受賞おめでとう御座います!

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