あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

書籍紹介:「BAND LIFE」バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集

2008年04月23日 | 邦楽
『BAND LIFE』
吉田 豪 著 メディアックス 版
2008年04月 発行 ページ 286P サイズ A5
1,680円(1,600円+税)

吉田豪による、主に80年代~90年代初頭に活躍したバンドマンの
インタビュー集。

相手は
カブキロックスの氏神一番
GO-BANG'Sの森若香織
C-C-Bの関口誠人
バービー・ボーイズのいまみちともたか
筋肉少女帯の大槻ケンヂ
UNICORNの阿部B
レピッシュのマグミ
有頂天のケラ
パール兄弟のサエキけんぞう
ラフィンノーズ・コブラのナオキ
COLORのダイナマイト・トミー
たまのランニング
アナーキーの仲野茂
アンジーの水戸華之介
ニューロティカのアツシ
などなど・・・

バンドブームに翻弄された彼らの「当時」と「今」が語られる。



一見華やかだが、事務所から貰える給料は10万円台。
ブーム終焉後はメジャー契約を切られ、収入減からバイトしたり、
精神のバランス崩して薬を手放せなくなったり・・・。

それでも、音楽は辞めず、その人生も続いていく・・・。
※パール兄弟なんて「いけ好かねぇヤツだな」と
  思ってたが、ご苦労なさってたのね・・・

そんな話が満載の濃厚な一冊。

豊かな知識で話を引き出す吉田豪の「腕」も、お見事だ。

ラフィン・ノーズの「野音の事故」の話がツライ。
亡くなったのは初めてファンレターをくれたファンで、メンバーとは
顔見知りの方だったそうな・・・。
葬儀では足が立たなくなって号泣した・・・なんて記述が切なすぎる。

※昔ダウンタウンが、この事件をネタにしたが
  さすがに「それはダメだろう!」って怒りを
  覚えたなぁ・・・

当時は「ロックは話題になる」と新興の事務所がバンドを抱えたが、
殆どが怪しい社長で、道楽のネタにされたバンド達は翻弄されていく
・・・・って、60年代のロンドンじゃあるまいし!!
でも本当っぽいし!!

バンドブームの光と影の「影」が多く語られてる一冊だが、
「こりゃ再結成は無いなぁ・・・」と思わせた筋少やC-C-Bが
再び組んで活動し
しまいにゃ、ユニコーンまで再結成・・・。

The Wh♂などの本場ベテランバンドに触発されたのかね?
「連中だってやってんだから」
「生きてるうちに、も一回やろう」
・・・ってな具合なのか。

でも
再結成ユニコーンは照れながらも、楽しそうに演奏してた。歌ってた。

それでイイじゃないか。

さぁ、頑張ろう!


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