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ヒプノシスのストーム・ソーガソン氏が死去

2013年05月02日 | 洋楽
またしても訃報です。

4月18日、ピンク・フロイドのアルバム『原子心母』『狂気』『炎~あなたがここにいてほしい』などのアートワークを制作したデザイン集団「ヒプノシス」の中心人物だったストーム・ソーガソン氏が亡くなったとの事。



ピンク・フロイドの結成メンバー=シド・バレットやロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモアとは10代からの友人だったというソーガソン氏



1960年代後半にデザイン集団「ヒプノシス」を立ち上げたソーガソン氏は、
ピンク・フロイドやシド・バレットをはじめ、クォーターマス、ジェネシス、レッド・ツェッペリン、



T.Rex、10cc、ELO、ピーター・ガブリエル、ウイングス、



ブラック・サバス、UFOなど多くのアーティストの前衛的で印象的なアルバム・カヴァーを生み出した。
もう、ロック・ジャケット史そのものみたいな人ですよ・・・。



特にピンク・フロイドからすると、アルバム・イメージをビジュアル化してくれる「もう一人のメンバー」のような存在だったと言って良いだろうし。
公私ともに親交が深かく、各メンバーが友人の死を悼んでいる。

先に挙げた以外にもジャケットを依頼したグループは数知れず。
バッド・カンパニーも、ZEPのスワンソング繋がりか、シンプルな(手抜きではありません!!)1stジャケットからしてヒプノシスだ。



バドカンは「ストレート・シューター」「ディソレーション・エンジェル」もヒプノシス。

ロジャー・ディーンの幻想的イラストが定番だったイエスだって、
一時期はヒプノシスのジャケットだったのだ。



系列バンドのフラッシュだってヒプノシスだ。



世にも美しい「トゥリーズ」のジャケもそうだ。
※私は、ず~っと「キーフ」だと勘違いてたが・・・。



※女の乳房にガム付けるジャケ作るアート集団が、草原で水を撒く少女の
  幻想的ジャケットを制作するなんて信じられないじゃないか・・・



ストーク氏は、2003年に脳梗塞で倒れたそうだが
その後、復帰して多くのアートワークをデザイン。2013年にも新作がリリースされたばかりだった。



パワフルな音圧そのままを表現してるかのような「オーディオスレイヴ」(2002年発表)の1stもストームさんだそうで
そう思うと感慨深い。

享年69才。

イラストレーターのロジャー・ディーンや、やはり独特な作風の写真を使うキーフに並び、ロック黄金期のアルバム・ジャケット制作の第一人者だったストーム氏・・・

寂しくなりますねぇ。残念ですねぇ・・・。

心より御冥福をお祈り致します。


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