あるBOX(改)

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京口紘人は2度目の防衛に成功

2018年05月21日 | ボクシング
プロボクシング ダブル世界戦
5月20日 東京・大田区総合体育館

【IBF世界ミニマム級タイトルマッチ】
王者・京口紘人(24才/ワタナベ) 判定12Rビンス・パラス(19才/比)

無敗同士の対決。
立ち上がりからが積極的な挑戦者(IBF世界ライトフライ級10位)パラス。
京口は左のリードジャブを突く展開。



主導権を握ったかに見えた京口だが、3回終了間際に左フックを浴びて人生初の
ダウンを喫した。

その後は盛り返し、終盤は攻勢にも出たがダウンは奪い返せず。
3-0の判定で勝利したが京口の快勝を求める声に応えたとは言えないだろう。

昨年7月に国内最速のデビューから1年3カ月で世界王座を獲得、昨年の大晦日
8回TKO勝ちで初防衛に成功していた京口、これで2度目の防衛に成功した。

まだまだキャリア不足と言ったところだろうか?

田口良一はヘッキー・ブドラーに判定負け

2018年05月21日 | ボクシング
2018年5月20日
プロボクシング ダブル世界戦 東京・大田区総合体育館

【WBA・IBF世界ライトフライ級統一王座防衛戦】
王者・田口良一 vs ヘッキー・ブドラー(IBF6位)

昨年末にWBA・IBFタイトル統一戦で勝利した田口。そのダブル王座を
初めて守る試合だったが、ミニマムの元スーパー王者は実力者だった。

~というか、そもそも、昼の試合なのな!TVは14時開始。

危なくリアルタイムで見損なうトコロだった。
全国放送は…なしか?!

なんじゃいTBS、所詮は大晦日の駒って事か?!
※衛星放送のTBSチャンネル2で深夜放送…。フジTVでイイよ、もう。



さらに試合直前になって挑戦者と同国人の南アのジャッジが一人いたと
いう事で。
事前に知らされてたというのに、チェック出来なかったワタナベジム
陣営に不安がよぎる。

※内山陥落の時も「危機感が足りなかった」とか言ってなかったっけ?

TVも田口のコールがブツ切れでスタート。ことごとくチグハグ…。
試合が開始されてもブドラーの好調が目立つ。

小柄なブドラーだが細かい動きと手数がイイ。
最初は「まぁ、これくらいの相手じゃないとな」なんて言ってたが、
余りにペースに乗られると追い上げが厳しくなる。

田口も手数を返してるから期待も持てたが、第4ラウンドに左レバー
もらって防戦一方になってから一気にしんどくなった。

※後半型がボディ効いちゃうとキツイよ…

ジャブもサイドステップも連打も利くブドラー。実況で名前が出た、
ロマチェンコに通じる物がある。
※あそこまで鉄壁ではないが…

田口はしつこく攻めようとするがブドラーは逆にパンチを返す。
「手数で負けている」とセコンドがハッパ掛け、9回には攻勢を掛けて
やっと田口の良さが出たが、調子は上がらなかった。

ブドラーもノーファウルカップとベルトを緩める仕草を見せ、スタミナ
苦しいと見えたが、ここはロマチェンコ並みのしぶとさを見せた。

時折頭を下げるブドラーに右を振り降ろすなりアッパーで起こすなり
して欲しかったが、これも攻めきれなかった。

最終ラウンドのセコンド・コメントも印象的だった。
挑戦者陣営は「クレバーに戦え」。

精神論じゃないところが逆に怖い。
ただし、最低でもダウンを奪わないと勝てない田口も攻め、左フックを
カウンター。

よろめいて倒れたブドラーは完全にダウンと思われたが、レフリーは
スリップと裁定!

逆に考えればカウント8まで休めないブドラーを攻めたい場面だったが
挑戦者もクリンチを交えて田口の追撃を凌いだ。

試合終了後、何度も映し出されるダウンシーン。
ビデオ裁定じゃないが、スリップはダウンに訂正された。

※もっとも、それはそれで8秒休めなかったブドラーは損をしている。
 昔はタイムキーパーが無理やりカウントしてダウンに持ってったり
 したもんですけどね。

ダウンの2ポイントでどうなるか注目されたが、勝敗までは覆らず。
ジャッジ全員が1ポイント差で新王者誕生を支持。

田口は王座を失った。 
残念ながら不当な採点でもないし、試合的には熱いものだった。

田口には暫く休んでからの捲土重来を期待したい。