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A&K の NOTES

陽はまたのぼり、陽はまたしずむ。あちこち歩き回りながら、スケッチを楽しんでいます。

ワンダフルラジオ

2022-01-22 | chinema(アジア系映画)

シネマです。

 


★ワンダフルラジオ
監督:クォン・チルイン
出演:イ・ミンジョン、イ・ジョンジン、イ・グァンス、
2012/韓国


心をとらえるラジオ番組が完成するまでの過程を描き出した映画。
主役のイ・ミンギョンは癒されるタイプ。
韓国映画ほとんど観ないが、
こういう癒され映画を観ると
韓国映画ファンの気持ちもわかるような気がする。

サブストリーではあるが、「君に捧ぐ歌」シリーズもいい。
ありがちな話ではあるが、
ラジオ番組が継続するには必要だった。
ワンダフルラジオ。

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追懐のコヨーテ

2022-01-12 | 

 

★追懐のコヨーテ
森博嗣
講談社文庫 The cream of the notes


森博嗣さんの小説は数冊読んだが
このようなエッセイを読むのは初めて。
森さん自身はある程度定期的に出しているようです。


コロナ禍の時代、
森博嗣さんはどのように考えどのように生活しているのか。
興味があって購入。


まぁ、森さんらしいというか
孤独が好きなんだなと。
静かにお暮らしのようでした。

「仕事」というのは、つまり罰ゲームである。
「全力を尽くすな」が親父の教えの一つだった。
・・・・・
などなど、共感できる視点。
対人感覚、社会感覚は僕とよく似ているなぁ。
タイトルの付け方の上手い人だなぁとつくづく感心。

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君は永遠にそいつらより若い

2021-12-05 | 

 

★君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)
津村記久子
ちくま文庫

作者名は知らなかったが
このタイトルは永遠に魅力的だ。
本屋でつい手を出し購入。

作者のデビュー作だという。
ということは、作者のエッセンスの全てが
詰まってる、凝縮されているということ。


けっこうグダグダ話が展開する。
気だるさ、無力感などもさらり。
現代の若者らしいユーモア、誠実さを伝え、
不器用だが前向きに生きている若者たちの姿。

 

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ミックマック

2020-08-08 | chinema(欧米系映画)

 

★ミックマック
英題:MICMACSA TIRE-LARIGOT
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
撮影:テツオ・ナガタ
2009フランス

棲み分けがはっきりしているので、分かりやすい人物群だけど、
いかにもフランスらしいシニカルな感覚が小憎い。
誰の対場に立つか、はっきりしている。
そういう意味では、誰にでも分かりやすいい寓話的、童話的絵本世界である。
しかも徹底的に可笑しくシンプルに
そして時に強烈なブラックをユーモアたっぷりと描く。
思わず笑う声を出して笑うシーンがいくつもあり、
フランスはジョークで生きているのかと想う。
リアルとフィクションが混濁し、
《ジャン=ピエール・ジュネワールド》を堪能する。

 


劇場をでたとき、外を歩く人間たちは奇妙な両生類に生みえた。
しばらくこの感覚は抜けなかった。
撮影がテツオ・ナガタ。
初めて聞く日本名である。
調べてみると、フランスでキャリアを持つカメラマン。
この作品は広角レンズを使って下から移すシーンが多い。
ネコやイヌから観た視線である。
彼らからみると、人間はこのような不思議な生き物に見えるのだろうか。

 

 

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エル・スール

2020-08-07 | chinema(欧米系映画)

 

★エル・スール
監督・脚本:ビクトル・エリセ
出演:オメロ・アントヌッティ/ソンソレス・アラングーレン/イシアル・ボリャン
1983年/スペイン=フランス


静寂な中、必要な音だけを愛情込めて捉えています。
美しくも不思議な映画でした。


スペインの監督さんらしく、
光りと影には細心の心遣いをしている映像。
影というより「闇」といったほうが良いかもしれません。
「闇」の奥行きが美しく、
その世界はとても神秘的で豊かです。

 

 

「ミツバチのささやき」は幼年期の子どもの心の揺れ、
そして自立への葛藤が描かれていました。
この「エル・スール」は少女の心の揺れ、
そして自立への葛藤、
大人への旅立ちまで描かれています。
2作とも、人間の顔に焦点を合わせ、
瞳の表情で、感情の動きを捉えていました。
台詞は極力抑えられているのに、
豊かな感情で満ち溢れています。


この「エル・スール」は「南へ」という意味らしく、
故郷スペインへの強い望郷の思いが描かれているとか。
現代スペイン史辺りに詳しいと、
この感覚はより理解し易いでしょうが、
僕には難しい作業です。
この映画の中で漂うモノは、
想像以上に複雑なような気がしました。


かなり以前の作品ですので、
非常なノスタルジーを感じます。
かもめの風見鶏が印象的です。

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「ニキフォル」知られざる天才画家の肖像

2020-08-06 | chinema(欧米系映画)

 

★「ニキフォル」知られざる天才画家の肖像
原題:Moj Nikifor
監督:クシシュトフ・クラウゼ
音楽:バートロメイ・グリニャク
キャスト:クリスティーナ・フェルドマン、ロマン・ガナルチック、ルチアナ・マレク、他
2004/ポーランド

カメラがポーランド南部の町クリニツァの雪景色を美しく華麗にとらえている。
雪の舞う映像は哀しいくらい美しい。
哀切漂うメロディとともに絵画的な映像美を堪能。

 

ニキフォルの名前を初めて知った。
彼の作品は生の芸術アール・ブリュット(Art Brut)というカテゴリーに入るのだそうだ。
人が描く絵画そのものを分類することはおかしい。
絵画表現は思考すること、
対話すること、
そして生きることであり、
人間の尊厳に関わることだからだ。
そういう意味では画家は皆同じ地平に立っている。

 

 

 


私はかつて自閉症といわれる子供たちをサポートする仕事してたことがある。
彼らの描く線とニキフォルの描く線には共通性がある。
色彩の扱いにも共通性が見られるように思う。
意志を伝える線は力強く、
色彩は鮮やかであり、
表現は明快である。
そして不思議と皆温かな世界が描かれている。
私にはそれは言語表現のもどかしさと、
自らが受けた社会の理不尽さへの抵抗のようにも感じられる。


ニキフォルの言葉がおもしろい。

「色彩のことは色に聞け」 

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恋人たちの食卓

2020-08-03 | chinema(アジア系映画)

 

★恋人たちの食卓
原題:飲食男女
英題:Eat Drink Man Woman
監督:アン・リー
出演者:ロン・ション、ウー・チェンリェン 他
1994/台湾

台北の圓山大飯店の元コック長である男と三人の娘たち。
単純に三姉妹物語かと思っていたら、
最後にとんでもないオチがあった。


お父さん役のロン・ション、誰かによく似てるなぁとおもいつつ。
そう、藤竜也にびっくりするくらいそっくり、似てるなぁ。

それぞれの物語は、うん、まぁそれとして。
今回はその料理。
さすが、美味そう。

(goo映画より)
現代の台湾を舞台に、美しい三姉妹それぞれの恋愛模様が繰り広げられる1編。100種類以上にも及ぶ豪華な中華料理の数々が物語を彩る。監督・脚本・製作協力は前作「ウェディング・バンケット」のアン・リー。脚本はリーとワン・フィリン。共同脚本と製作協力は、「イン・ザ・スープ」のジェイムス・シェイマス。製作はシュー・リーコン、撮影はリン・ジョング。音楽は「ウェディング・バンケット」「イン・ザ・スープ」のマッダー、美術はリー・フーシンが担当。出演は「愛情萬歳」のヤン・クイメイ、「ゴッド・ギャンブラー 完結編」のン・シンリン、「青春神話」のワン・ユーウェン、「ウェディング・バンケット」のラン・シャンとウィンストン・チャオほか。

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夏至

2020-08-01 | chinema(アジア系映画)

 

★夏至
原題:A LA VERTICALE DE L'ETE
監督:トラン・アン・ユン
撮影:リー・ピンビン
2000/ベトナム=フランス

「夏至」をみながら、色彩の艶っぽさに改めて驚いた。
透明な「グリーンの世界観」に、
ちっぽけな自我が溶かされてしまいそう。
三姉妹のそれぞれの物語ですが、
大写しで蒸せるような人間の表情がすばらしく。
そしてさらに、、緑と青を基調とした、
フィルムの透明感が美しく。
雨の表情もゆったりとし、
時間が静かに過ぎゆく。


演劇の世界を目指す兄とまだ学生の妹。
一緒に暮らしているが、
何故かカップルのように写している。
朝起きると流れる曲が、ルー・リード。

曲が流れたときは、
「えっ、あれっ?」耳を疑ってしまった。
二人のストレッチとルー・リードの音楽リズムがぴったり。
これには驚きです。

兄妹なのに、何故か、朝だけふたりでストレッチ。
この部屋だけ特別にセッテイングされているようなスタイリッシュ空間。
そして、ルー・リードの音楽。
それが、この兄妹の一日の始まり。
何かのCMフィルムのように流れるような映像。

 


この作品は、2000年のカンヌ国際映画祭で公開。
監督はトラン・アン・ユン
そして撮影カメラは李屏賓(リー・ピンビン)

 

まったく《癒しの映画》です。

 

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ブルーノのしあわせガイド

2020-07-31 | chinema(欧米系映画)

 

★ブルーノのしあわせガイド
原題:Scialla!
監督:フランチェスコ・ブルーニ
出演:ファブリッツィオ・ベンティボリ、フィリッポ・シッキターノ、他
2011/イタリア

いきなり《あなたの子どもです》と宣言され右往左往。
勝手気ままに暮らしていたのに
突然の我が子出現に急に父性が目覚め始めるというお話。
男の場合はひょっとしてこういうことがあるかもである。


タイトルからすれば、
何となくハートウォーミングっぽいと思ったが、
映画を観ながら、
《このタイトルは微妙だなぁ〜〜》と。

 

 

原題は、《Scialla!》。
《シャッラ》というらしいが、
《まぁいいからいいから、とにかく落ち着いて》ということらしい。
つまるところ、《まぁ、ええやん〜》ということ。
とにもかくも、《まぁ、まぁ、》というわけで。
この感覚はいかにもイタリアらしいなぁ?

 

オヤジも親父なら、ムスコも息子である。
ちょっと中途半端で自由な生き方が好みである。
二人とも縛られ感覚が肌に合わない。
しかし、人柄は良く、生真面目で、
キュウリが嫌いなところは血筋である。

ふっと楽にさせてくれる作品だった。

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ONCE ダブリンの街角で

2020-07-30 | chinema(欧米系映画)

 

★ONCE ダブリンの街角で
英題:ONCE
監督:ジョン・カーニー
キャスト:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ
2006/アイルランド

 

アイルランドの人気バンド、ザ・フレイムスのグレン・ハンサードが主演した恋愛映画。
ダブリンのストリート・ミュージシャンの男が、
外国人移民の若い女と出会う。
2人は音楽のセッションを通して親しくなる。

 


メロディーと美しい言葉の音楽。
プロモーションビデオのような印象だったが、
後味のいい余韻を残す物語に共感もした。
どこか切なくノスタルジーを感じさせる作り方で、
ストリートミュージックらしい素朴感をうまく捉えていた。
アイルランドの「詩の国」というイメージが強烈に増幅されて、
一層美しく響いた。

 


映画の中では、素敵で美しい歌がいくつか歌われる。
「Falling Slowly」、「if you want me」
美しい響き。

確か、来日して演奏したこともあったっけ。


この映画は2006年制作。
この頃のアイルランドは、想像を越えた爆発的な好況経済に支えられ、
ヨーロパ各地からの移民で賑わっていた。
「ヨーロッパの優等生」とも讃えられていたと聞く。

時代はいろいろ大きく変わった。

びっくりするくらい。

今、アイルランド社会はどうなっているのだろうか。

 

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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

2020-07-27 | chinema(欧米系映画)

 

★イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
監督:モルテン・ティルドゥム
キャスト:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グード、他
2014/イギリス=アメリカ


イギリス映画の魅力は、
小粋なウイットに富み、
ちょっぴりビターな味わいと余韻。

この作品はちょっぴりどころか
底深い哀しみに通じる。


技術の進歩は
いつも戦争の勝利をめざして。
人類の進歩と幸福のためではないんですね。

コンピュータの概念を創りだした男の葛藤。
底深い哀しみの男の物語でした。

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レッドクリフ Part II

2020-07-25 | chinema(アジア系映画)

 

 

三国志の愉しさは、
魅力溢れる多彩な登場人物たちに心を寄せたり、
覇を争う知略の妙に唸ったり。
「三国志」の前半部分は、この「赤壁の戦い」に向けて全てが進行する。
何故、「赤壁」へと向かうのか。
全ては諸葛亮孔明の「天下三分の計」の策により、
物語のヒーロー達がここに集結する。
ジョン・ウーもやはり孔明の策にはまり、「赤壁」へと向かう。
そして、新たな伝説が生まれた。

「ジョン・ウー 三国志」は 、
呉の周瑜を中心に物語を構成しているが、
周瑜と孔明の友情物語として世界を描く。
三世紀初期、中国大陸の覇を争う二人の天才に友情があったとは
いかにも現代的解釈ではあるが、
強大な曹操に立ち向かうには互いに協力しなければ、
夢を叶えることばかりか、
生き抜くことさえ難しかった。

映画は圧倒的「数の論理」で表現されている。
中国の究極の美は「数」なのかとさえ思うすざまじいパワーである。
これがアジアパワーだとしたら、空しいとも思った。
つぶされ、吹き飛ばされ、風のごとく消え去る「個」は余りにも無惨であり、
英雄たちの夢もまた風のごとく果無い。
ラスト、
周瑜の言葉「勝者はいない」
は燃え盛る炎の中で力なく響いていた。


ジョン・ウーさんは、
パワーとともに、
「アジアの微笑み」もうまく描いていたかなと思った。
金城さん、レオンさん、そして、曹操役のチャン・フォンイーの笑顔は素敵だった。
壮絶な戦いの映画ではあるが、
「微笑み」の映画でもあった。

戦いのシーンでは、
黒沢明監督の「影武者」を思い出させてくれた。
影響を受けたのだろうか。
三国志オタクとしては言いたい事はいっぱいあるが、
新しい解釈と表現が付け加えられ、
豊かな膨らみを増す事は嬉しい事である。

 

 

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レッドクリフ  Part Ⅰ

2020-07-24 | chinema(アジア系映画)

 

★レッドクリフ Part Ⅰ
原題:赤壁
監督:呉宇森(ジョン・ウー)
出演:梁朝偉(トニー・レオン)
   金城武
   張豊毅(チャン・フォンイー)
   張震(チャン・チェン)
   趙薇(ヴィッキー・チャオ)
   胡軍(フー・ジュン)
   中村獅童
   林志玲(リン・チーリン)
   その他
2008中国

 


私は三国志ものは何でも読む、何回でも読む。
古典としての吉川英治の三国志はいい。
陳舜臣の秘本三国志も面白い。
北方謙三の三国志は人間臭くてダイナミックである。
時に映像的文章で時にコミック的で、そういう意味では非常にモダンな作品である。
もちろん、ゲームもやるし、
横山光輝のコミックも読む。


三国志ものはいろんな視点をトレーニングするのに最適である。
登場人物が呆れるくらいに多く、
誰に焦点を合わせたらいいのか困ってしまうが、
そこが愉しく面白いところ。
RPGのように、誰を主人公にしても、物語ができる。
豪快な男気の曹操、
温和な理想家の劉備、
率直で野心家の孫権、
義の人である関羽、
豪快勇猛な張飛、
さらに豪快無欲の趙雲、
そして天才的知と理の人の孔明、
知略と勇気の人の周瑜、
などなど。魅力的人物がたくさん登場し、
いわゆる格言の世界を演出してくれる。

三国志の世界の前半クライマックスは「赤壁の戦い」、
後半終局は「五丈原の戦い」であり、
物語エネルギーがその戦いに集中する。
前半は赤イメージ、
後半は白イメージ
というのがボクの三国志世界観である。

 

 

公開初日は劇場に行った。(2008年)
いつもは混雑するであろう月の初日は避けるのに、
何かに取り憑かれたように足を運んでしまった。
ヤバいと何処かに不安なものがあったけど。
不安的中。
席はほとんど埋まる。
次のゆっくり観れる時間を選ぶことにした。


そして ついに観た。


「よくぞ作っていただきました」と感激。
「三国志」の新しい物語がまたひとつ増えた歓びが大きい。

『三国志』は多くのことわざに象徴されるように、
そこに描かれるエピソードの数々は多くの人生訓に満ちている。
登場人物へのそれぞれの思いをそれぞれの視点で
自由に語ってこそ「三国志」は現代に生きる。
この「レッドクリフ」は「赤壁の戦い」をモチーフにしながら、
二人の天才的軍師の心の繋がりを描いている。
曹操という巨大な敵を目の前にして、
一歩も引けぬ、譲れぬという命を懸けた「男たちのロマン」がテーマである。
が、覇権を競う物語にしては少し「覇気」が緩いのは、
監督ジョン・ウーの甘美な処方箋による。
「傷だらけの男達」にも通じる切ない男たちのドラマのようにも感じさせる。


「三国志」ファンとして、ちょっと注文がある。
曹操をもう少し人間的に大きく描いてほしかった。
彼のスケールの大きさが「三国志」の前半を引っ張るのである。
小喬という美人目当ての「赤壁」では、ちょっとね。
また周瑜の武人としての強靭さと知略家としての知性を引き出してほしかった。
ちょっと甘過ぎる。
しかしトニー・レオンは天性の甘さが魅力。
爽やかに笑みを浮かべるとイチコロ。


一方、金城武の諸葛孔明は、想像以上に良かった。
孫権を戦いに引き込む舌戦の場面は見惚れた。
たぶんpart IIでは七星壇を作って蝶のように舞う事だろう。
愉しみである。
趙雲フー・ジュンの「長坂橋の戦い」での孤軍奮闘の姿にはほれぼれとした。

物語のアクセントを付けたのが、周瑜の妻、小喬のリン・チーリン。
呉の誉れたかき美人として語られる女性である。
また孫権の妹、孫尚香ヴィッキー・チャオも魅力的だった。
「三国志」は男達の物語だが、この二人の女性によって、
映画「レッドクリフ」は甘く華やいだ。

めっけものなのが、甘興の中村獅童である。
さすが歌舞伎役者、様式美にハマると美しい。


208年、「赤壁の戦い」。
卑弥呼が魏に使いを送る30年ほど前の史実である。


「三国志」では、「赤壁の戦い」の最中でも、
周瑜は孔明の才能を警戒し、隙あらばと策略を巡らし、
曹操敗北後は、この二人は敵となり戦うこととなるが、
2年後の210年、12月3日、周瑜死す。
孔明への激しい怒りをぶつけ、
「天は何故この周瑜を生みながら、孔明までも生んだのか」
と孔明の才能を恨んだと伝える。


新しい三国志物語を愉しんだ。

 

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ハリー・ポッターと死の秘宝 part Ⅰ、Ⅱ

2020-07-23 | chinema(欧米系映画)

 

 

★ハリー・ポッターと死の秘宝
Harry Potter and the Deathly Hallows
監督:デビッド・イェーツ
原作:J・K・ローリング
音楽:アレクサンドル・デプラ
キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ヘレナ・ボナム・カーター、ジム・ブロードベント、ロビー・コルトレーン、ワーウィック・デイビス、トム・フェルトン、他
2011/イギリス=アメリカ

 


「これが、最後。」

血しぶきが飛んでいるかのような凄まじいポスターです。
この戦いがハリーと仲間たちの最終ボスとの戦いです。
物語では、この絵の真ん中に誰が握っているのか解らない一本の杖、
この《ニワトコの杖》が、最後の最後で、
勝敗の鍵を握るという巧妙な設定になっています。
ドラクエやFFのRPGのようなバトルシーンの連続で、
ハリーたちと共に最終決戦に望むという《ゲーム感覚》仕立てに、
しばし我を忘れて愉しみました。

いろいろ込み入った話が一杯あって、
展開にはなかなかついていけない部分があり、
作品の全体を掴むには辛かった。
特に、この物語に登場する大人たちの人間関係が一番解りにくい。
テーマと直接結びつく、ハリーの運命を決定する、
ハリーが生まれる前のお話がどうも解りにくい。
映画を観た後、いろいろ調べてみた。
でもやっぱり曖昧でした。(私の理解力不足?)
ダンブルドアとスネイプの関係、および掴みどころのない心情が不可解です。
このふたりは、シリーズを通して物語の核心を握っている人物ですが、
果たしてハリーたちの味方なのか敵なのか? 
僕は最後まで解らずじまいででした。
(消化不良?)

ハリーの宿敵、ヴォルデモートは
今回ついに敗れるべくして敗れるわけですが、
幾つかの失敗という不完全さが可笑しく感じました。
ハリーへの最後の止めは自分でしっかりすべきでしょうね。
物語の最大の戦いならば、
そこにもう一工夫ほしかったところです。
ちょっと呆気ない展開です。
また《ニワトコの杖》の扱いが軽すぎて、
見ているこちらの感情は 《あれっ?》

ともかく、10年かけてのシリーズは、
《これで、終わり》。
熱烈なファンではないんで、
大きな特別な感慨があるわけではありませんが、
寂しい感情が湧いてきます。

最後まで振れずに、
《ハリー・ポッターの世界》を表現したことは凄いことです。
最後まで、
《純真な戦いの姿を見せた3人》は凄いことだなと思います。
子役から始め10年の時間、
その間、私生活は激変したでしょうが、
映画作品の中で
《変わらない姿勢》を見せ続けるには
大変なモチベーションが必要だったことでしょう。
そもことが凄い。

 

 

 

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東のエデン 劇場版I The King of Eden

2020-07-17 | chinema(日本アニメ映画)

 

★東のエデン 劇場版I The King of Eden

原作・脚本・監督:神山健治
キャラクター原案:羽海野チカ
音楽:川井憲次
キャラクターデザイン:森川聡子
[製作年]
2009年
(C)東のエデン製作委員会

 

テレビのアニメを観てないので初めは苦労しました。
が、ワシントンで滝沢君が登場するあたりから、
新しい物語についていくことができました。
物語はしっかりできていますから、大丈夫でした。

でも
「ええ!  これで終りですか?」

第一部の終わり方でしたら、第二部はどうしても観ないとね。

 

それにしても、日本アニメは内容はともかく、絵は美しいです。
癒されます。アニメ制作に関わっている名前をみると、
今まで公開されたアニメに共通の履歴を確認することができます。
それぞれがユニットを作りながら製作しているのでしょう。
ただ、メンバーの固定化があるからでしょうか、
どのアニメもどこかで共通するような雰囲気、

 

キャラクター原案は羽海野チカさん、
デザインは森川聡子さんの女性コンビですので、
絵全体が繊細で女性っぽいのもこのアニメの特徴ですが、
思ったよりメロメロしてません。
監督はあの「攻殻機動隊」の神山健治さんですので、
物語には一応スジを通そうと練ってあり、
落としどころもある程度想像できるんですが、やっぱり最後までみておきたいですね。

 

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