1月15日(月)『酔醒漫録』(にんげん出版)の見本が送られてきた。第3巻は2002年7月から03年6月、第4巻が2003年7月から04年6月の日記すべてを収録している。来週には一般書店にも並ぶが、もしサイン本を必要とされる方がいれば東京堂書店にメールか電話で注文していただきたい。いま製作中のフクロウの落款を押してお届けするつもりだ。第5巻、第6巻は今秋に発売すべく作業を進めることになっている。「ザ・ワイド」が終わり、荷物を置いて銀座へ。プランタン銀座に近づいたとき、長女から電話があった。アメリカは夜中の3時前。携帯電話と携帯電話のやりとり。距離は遠くとも声の伝達だけで判断すれば、あまりにも近い。「ビゴの店」でパンを買う。教文館で大道寺将司第2句集『鴉の目』(現代企画室)を探したが見当たらず。店員に訊ねるとわざわざ電話をしてくれた。取り次ぎに搬入されるのが今週だという。8丁目の「ランブル」で珈琲を飲みながら読書。単行本『X』冒頭に「その時代の匂い」をどう表現するかを考えていた。すぐ隣の「大島ラーメン」に入る。再び日本テレビに向かうのは午後8時すぎから「太田光の私が総理だったら」の収録があるから。6丁目の「瑞花」に立ち寄る。1月中の限定販売である「うす揚 和風しょうゆ味」が安くて美味しいのだ。テレビ局に入ったところで田中康夫さんにばったり遭遇。しばしの立ち話はやはり政局。伏せ字入りで恐縮だがこんな会話を交わした。
「やっぱり東京の知事選挙でしょ」「いやいや。何かブログに書いちゃってー」「田中さんが出れば面白くなりますよ」「だってさー、石原当選で東京オリンピックを前にして××になった方が面白いじゃない」「そうかなー」「××建設の問題もあるからわからないよ」田中さんはニコニコしているだけだ。あとはスポーツジムの話など、まさに雑談。石原慎太郎都知事が3選を目指して立候補するのに対して、田中康夫さんが東京オリンピック反対を公約に立候補すれば、充分に争点化する。民主党の独自候補として蓮舫の名前も挙がっているが、やはり構想力や首長としての実績などから判断すれば田中康夫さんに期待するところがある。都知事選立候補を否定をしなかったことは、人々が求めるところで仕事をするという田中哲学からして、可能性がないということではないからだろう。ある政治ジャーナリストも「どうもやる気のようですよ」という。東京選挙区からは川田龍平さんが立候補する。もともとは「平和」を軸にした統一候補を模索していた流れから生れたものだ。立候補は自由だが、これでは「平和」を求める票が分散するだけだろう。リアリズムの問題だ。ジャーナリストの斉藤貴男さんが社民党の比例代表から立候補するとかつて書いた。そこで又一征治幹事長が比例1位だと書いたが、これは誤り。非拘束名簿式だから、斎藤さんが立候補して1位になる可能性も充分にある。収録が終ったのは午後10時すぎ。酒も飲まずに大人しく帰宅する。