日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

浮かんだままに

2013-11-30 12:20:48 | 日々
ここ数年特に、この世の中には人知を超える力が存在しているのは間違いない、と思わずにはいられない出来事が続いた。ワタシ個人のなかで。(以前にも増して)
大震災での自然の脅威とはまた違った意味で。
縁、とか運命。理屈で説明できる範囲を超えている場合もある。信じる人もいれば信じない人もいると思うけど、実際に起こってしまった事なら本人にすれば、信じるも、信じないもない。他人にいえば、「偶然だよ~」で終わりかもしれないけど。このことに意味を見いだそうとすると大変なことになる、これは触らずほっておくのが正解(とワタシは思っている)もし、本当に縁があるなら、きっと必ずまた会うことになるのだろうな、と最近は思わずにはいられない。大切なのは、その時その時に感じた直感。いつも心をニュートラルにして対処できたらいいな、って思う。人間は過去の感情を引きずってしまったり、先入観でものを見たり(しょうがないこと)してしまう。だからワタシはタップを必要としているのかもしれない。タップを踏んでいる時間は音や動き以外は一切無心になれる時間だから。

震災以降、ワタシの夢にたびたび現れるようになった恩師というのは、「治安維持法」の時代を生きた方でした。周りの人はみんな(その人のことを)「こわい、こわい」って言ってたけど、ワタシは一度もそんな風に感じたことがなくて、むしろ、どうして優しさを隠すように生きてるんだろう?とか、詳しくはわからないけど、すごく厳しい人生をこれまで生きて来た人なんだ、っていう風には感じていました。事務所に手伝いにいくと、なにもしゃべらないのだけど、肩とかで喜んでるのが伝わってくる(笑)、みたいな人で、いつもなんか話しかけてくれないかな、って思っていました。その願いは叶わなかったー。あの頃より、今(亡くなってしまったけれど)の方がワタシの中に存在感を大きくしている本田さん。プロデューサーの草分け的存在で数々の名舞台、映画の制作に関わった方です。当時は詳しい事を知らなくて、でも、演劇の世界では「アカ」という言葉をよく聞いていて思想的な問題で何度も投獄された、とか演劇制作のために、自宅を担保にしている、という話は伝え聞いていました。でも、自分の目の前にいる人がそんな人だ、って実感できるものではなかったし、高校でたてで、地方から出て来たばかりでなにもわからない小娘が考え及ぶことではなかった。。。

なんで急に夢に出てきたんだろう・・・っていうのは、考えずにはいられない。でも、本田さんの生涯について書かれた本を、去年の暮れはじめて読んだんだけど(遠からず本田さんと関わりのある人にお借りして)そこに書かれていることって、政府が言論の自由をとりしまったり、集会を開くことを禁じたり、そして逮捕して投獄、拷問。そんなことがちょっと前の日本で行われていたなんて、そして、そんな時代を生きてきた人を・・・自分が知ってるなんて。。。
ーそんな時代は、自分たちだけでたくさん。
それを伝えるために、夢に現れたのですかね?こんな時代がくるよ、大変なことになるよ、って。会いにきてくれたのかな~(夢だけで終わらなかったから、気のせいではないですね。)
どうしたらいいのですか・・・・・

会いにきてくれた、っていうのは、ワタシの気持ちが本当は伝わっていた、ってことなのかな。あの時、心のなかでずっと祈っていたことは、本当は届いていたのだとしたら・・・・神様ありがとう。

パルコ劇場

2013-11-29 10:05:11 | アート
元セゾングループ代表、堤 清二氏の死去に伴う新聞記事を読んで、ワタシは、改めて自分の無知を感じた。
パルコ劇場といえば、ワタシが東京で暮らしていた当時、斬新で、挑戦的なラインナップで、ちょっとした憧れの劇場だった。(今、そんな劇場があるだろうか?)
にもかかわらず、「あれ?パルコ劇場ってまだあったんだっけ???」って。ーというのも、アート系の映画館はもとより、根強いファンがついていると思われた良質な劇場も次々に閉鎖を余儀なくされていったことは、新聞で読んで「やっぱり時代の流れかのう・・・・」と寂しく思っていたから。HPでチェックしたら、パルコ劇場は、まだ存在しているようです。でも、ラインナップを見ても、ワタシの心は、もう二度とときめくことはないのかも。作品や、演劇制作をとりまく環境が、時代からはてしなく取り残されているような気が・・・・こんな地方に住んでても、かつてのことを知っている身としては、思わずにはいられません。ワタシの恩師が先見したとおりです。
で、驚いたのは、この堤さんという方のお考え。いつもイノベーティブ(革新的)な提案を周囲にも求めていたという。「目指したのは、自立した市民の確立。文化的な生活によって、一人一人が権威や義理に頼らず判断できるようになることが理想だった。市民感覚が世の中をよくすると信じていた。」
ワタシも文化って、普段の生活にも浸透しなければ意味がないと思う。劇場にでかけ、音楽やお芝居を聴く事を文化と思ってるのって、歴史遺産?って思う。それも、一方的に与えられて。世の中に今溢れているのは、歌えないのに「歌手」っていう人だったり、才能がある、という人を意味するはずの「タレント」さん、だったり。。。だったら、そんなのお金払ってみるよりは、自分自身が歌ったり踊ったりして楽しんじゃえばいいんだと思う。人に見てもらいたければ、知り合いに頼めばいいし(笑)知り合いが出るとなれば、見たい人はいるもんなんだよね。(見に来た人が、「あれくらいなら私にも出来そうだから」って仲間にはいってくれるかもしれない!わはは。)
だけどね、そんなコマーシャリズムや、大衆迎合?(言葉悪いかな。。)から離れて、圧倒的に存在しているアーティストってやっぱりいる、と思うの。もしかしたら、ワタシにとって。であるかもしれないけど。ワタシは自分の眼力を信じるから、いつまでもその人たちとは、作品を通して繋がっていられると信じてる。それがワタシの生活のあちこちに入り込んでいる。そんな感じが、ワタシなりの「文化的生活」なのじゃ~

*セゾングループだから、銀座セゾン劇場も、同じ系列?
この劇場でみた、ピーターブルック演出の「カルメン」(カルメンの悲劇)ワタシの生涯NO1の舞台です。いまだにあの時の衝撃は忘れられません!今思っても、なんであんなに演劇界が輝いていた時代に遭遇できたのか、とても不思議な気分です(笑)

ピーター・ブルックの言葉


どうして

2013-11-26 11:03:27 | 社会
今更こんなこと言ってもどうしようもないことはわかってるけど
悔しくてしょうがない。
なぜ、自民党に政権を再びとらせてしまったのか。
やっとの思いで、政権交代を実現したのに。。。。
確かに、民主党の政権運営のひどさは、否定しない、
だけど、、、だけど、、、、
「決められる政治」っていう意味は、他人の意見なんか聞かない、っていうこと。つまり独裁。
どこに向かっているのかは、想像に難くないでしょ。子どもたちの未来がかかっている。
政治家(行政)は、自分たちの都合や利益のために秘密にしたいことがたくさんあるよ。
ー震災が起こった時、情熱のままに、知識のないままボランティアの現場に入っていってしまったワタシは、
正直、今でも傷が消えない。苦しんでいる人を助けたい、っていう純粋な想いだけが現場に満ちているのかと思っていたようなあまちゃんもあまちゃんだったからね。
見たくないものをたくさん見た。人が善意だけで動いてないことも思い知った。あんな状況のなかでさえ、支援者同士の縄張り争いみたいなものが存在し、被災者のなかにも上下関係ができてくる。とても貧しい状況も目撃してしまった。なんにもできなかった。でも唯一、福島から非難して来た子ども達と、裸になって遊んだ(ワタシはなってないよ!)ちいさな子どもたちが久しぶりに鬼ごっこで遊んでテンションMAX.。また来てくれるよね、との約束を果たすことはできなかった(望んだんだけどね。)鬼ごっこをする施設使用の許可をとるのだって、実は「ワタシが責任とりゃいいんでしょ!」っておおみえきって、喧嘩して(笑)やっと叶ったもの。今でもあの子たちはどうしたかな?って思い出す。元気で新しい生活を始めてくれてるといいな、って。・・・話がそれちゃった。。。つまり、震災の時に強く実感したんだけど、一般に報道されることと、実際の現場で起こっていることは、ものすごーく温度差があるよ、って。単純に、「山形の人はみんな被災者の人にやさしくて、そのあたたかさに感動しました。」ってそんな報道ばかりが目立つけど、そんな単純なはずはない。避難所の運営をほとんどひとりで仕切っていた人は、一般人の方でした。マニュアルでしか動けない組織人間より、意志や経験をもった個人のちからの方が凄い、ってこの時、はっきり思った。これからは、ひとりひとりがどう考え、実際どう動くのかが大切になって、志を同じくする者同士が緩やかに繋がり協力しあえる世の中がはじまるんじゃないか、って期待した。実際にそんな動きもはじまっている。そんな矢先、またもとに戻ろうとする、「経済再生」だの「成長戦略」こんなの勝手にやっといて、って感じだけど、特定秘密保護法案。あまりに暗すぎる陰。国民の大部分が不審を抱いて反対の声をあげているにもかかわらず。。。どうやったら止めることができるのでしょうか。

響いた言葉

2013-11-19 16:20:31 | 日々
前回の「八重の桜」(駆け落ち)の中に、ぐっと心に響いた言葉、があります。
それは・・・・
「苦労は、不幸、とは違う。」
・・・という言葉。確かに確かに。。。。
うまく説明はできないけれど...ねっ、そう思いませんか?
とってもいい言葉だと思うな。

なんだか先のみえない、不幸があちらこちらに散らばっている、決して明るいとはいえない今の世の中。
さて、どうやって生きていこう、って思った時ワタシ編・・・・
映画や小説の中の主人公の生き方だったり、心に残っている言葉、過去の、自分を強くしてくれた経験、何回でも取り出したくなる甘~い思い出(笑)
そんなものの中から、元気がもらえそうな、ぴったりのものを持ち出してみるの。いわば、自分が生きて集めた生きるための知恵コレクション??(笑)

結局は、孤独や孤立を恐れることなかれ、みたいなこととか、自分に嘘をつくと、苦しくなってあとで苦しむのは自分だ、みたいなシンプルなものばっかりなんだけど。自分が(他人からも指摘されるくらい)不器用な性格だから、周りにいる人でも、不器用な人に好感をもってしまう。タップをやりたい、とか好き、っていう人にはこのタイプが多いかもね。(もちろん、ワタシのおおざっぱな感想にすぎないよ!)

ジブリの「かぐや姫の物語」(タイトル、うろ覚え)で声優に初挑戦したという故・地井武男さんの言葉「いい仕事をすれば、必ず次につながる」も素朴だけどいい言葉だな、って思った。自分ではいい仕事をしている、と思っても、実はチカラが足りていない、ってこともあるだろうし、逆にいい仕事を評価できる人が周りにいない、ってこともあると思う。だけど、それは、結果であって、やっぱり大切なことは、自分のチカラを出し惜しみせずに、いつも学ぶことを忘れないでやり続けるしかないんだと思う。先のことを考えるより、今を大切にしたいねっ。