日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

伝統

2023-07-11 09:42:12 | アート

人生で初めて、生で歌舞伎を鑑賞しました。

歌舞伎座や明治座で観るのとはだいぶ違うのだろうな、とは感じながらも。

結構楽しかった。

私は日本人だけれども、理解できるし、馴染んだ世界でもあるけれど

でも、

やっぱり異文化感が否めない。(笑)

日本の伝統文化は、「型の世界」なんだな・・・と思った。

どこまでも、深く深く追求していく。身体表現には惹かれた。

面白かった!でも女性が出ないのは(伝統ならでは)面白くない!(笑)


曖昧な境界

2023-02-28 11:12:38 | アート

「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」・・・これは、イエス・キリストが処刑される前に放った言葉、とのこと。

映像を通じて感染する病(レミング病)によって人々が自殺していく近未来を描いた2005年の作品(青山真治監督特集のパンフより)

なんとも予言めいた作品ではないか!

この作品の中で「病気の自殺と、本当の自殺の違いは」と質問するセリフがある。

主人公の答えがその後にあるのだけれど・・・

ここからぐっと映画のスケールが大きく深くなっていくのを鑑賞しながら感じていた。(ああ、やっぱり凄い監督!)

多分、観るたびにこの映画は観客の中で変化を遂げていくのだと思う。

優れた映画にはこんな仕掛けが隠されているよね。


作り出す人

2023-01-07 11:42:25 | アート

金曜の夜放送の、NHKドキュメント72時間という番組が好きで、よく見る。

作り物ではない、リアルな姿が見られるから。

言葉で押し付けられることなく、そのものの姿から、たくさんのことを受け取ることができ、私にとっては貴重なインプット、の機会。

昨夜は、3年ぶりに対面開催されることになった、作品を一般の人にも見てもらえる機会である、発表会?(文化祭?学園祭?みたいな)を三日後に控えた武蔵美、が舞台。

学生たちは、準備に余念がない。

それは、アーティストとして、自分は才能があるのか、この先もこれでやっていけるのか

それとも、ここで過ごした時間を生かして、社会に出ていく決断をするのか。

清々しくも、どこか切なさを感じる、まさに「青春」真っ只中の若者たちが映し出されて、なんか「いいなあ・・・・」って。この、本人にとっては宙ぶらりん、だけど、目の前のことを精一杯やるだけ、みたいな姿が・・・・。客観的にこの姿を見られるようになるほどに、その時代から遠ざかってしまった自分も、久しぶりの感覚に、ほっこりできました。(大人〜に、なってゆく〜♪)

 

と、一方

地元のニュースで取り上げられていた若者。こちらは実際、天童木工という(全国でも技術力の高い地元企業)職場で、日々黙々と家具をつくり続ける、沖縄出身の若き職人。家具職人になるきっかけは、家にあった壊れた家具を、家族に内緒で直したら、家族がすごく喜んでくれた、と。もちろん、本人に興味はあってのことだったらしいけど。

技能五輪で二連覇中で、三連覇に向けて切磋琢磨しているらしいけど。。。

何よりも、仕事が楽しくてしょうがない、という全身からのオーラが凄くて!!

もう、本当に素晴らしいよ!若者!!

私も、初心に戻ろう。と勇気をもらえました。素敵な姿に、ありがとう、です。


セッション

2017-03-04 23:10:08 | アート
「ラ・ラ・ランド」に夢中になってるタイミングで、同じ監督の前作、話題の「セッション」を観る事が出来た!!(BS朝日でやってたよ)

実はワタシ、「セッション」の評判があまりにもよかったから。。。
ーあまり話題になり過ぎてるのを観たくない、っていうワタシのヘソマガリの性格が。
今回に関しては、吉!と出たような気がする。(公開時には観ていません。)
企画としても、実は「ラ・ラ・ランド」の方が先だと。無名で実績がなかったから、「ラ・ラ・ランド」にはスポンサーがつかなくて、仕方なく低予算で製作できる「セッション」の方を先に世に出す事で、この快進撃に繋がったわけですから、わからないものです。

いやあ〜、あの作品。20代の監督が作れるものなのですか・・・・
主役がみんな、夢のために田舎を離れて都会にやってきてる、というところが、ぐっときます。
これは、間違いなく監督の経験がベースになっていますね。とてもリアルです。(ワタシも地方から上京したので、とてもわかる!東京にもともと住んでる人にはわからないこと。)
あの、鬼教官。。。。なんか懐かしいです!
高校を卒業してすぐ、入った演劇の研究所、、、空気は似ていました(笑)
でも、楽しかった♪だって、指導者に「愛」があるのを、いつも感じていたし、
あれを乗り越えられなければ、(ワタシの場合は演劇)生き残れない世界だ、ということはみんなわかっていましたから。

時代が変わって、とてもあんな指導は通用しないと思うけど、大切なのはやはり「みえないもの」
そのことさえわかっていれば、道は外さない気がします。

ドラムソロも懐かしい。卒業公演の時、プロのドラムソロの間に衣装の早替えがあって、間に合わなくって、何度も何度も着替えの練習したことを思い出しました。(本番、無事成功)若かったな〜〜〜わはは。