日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

原点

2017-01-31 12:34:41 | 映画・音楽
「エルミュタージュ幻想」から15年、アレクサンドル・ソクーロフの「フランコニア・ルーヴルの記憶」を観てきました。こんな作品

エルミュタージュの時は、美術館や内部の美しさに目を奪われてただけで・・・・。今観たら、全然違っただろうに・・・(美しさは変わらないけど)
ヨーロッパは、というべきか、人類は、なのか「戦争」戦いの歴史なのですね。
戦争において、芸術の果たす役割は?
ルーヴルと、エルミュタージュの辿った運命の分かれ目って?
芸術を守ろうとする人と、全体主義国家の利害の一致って?(この作品では、フランスとドイツ)

ラストは、忘れられない名シーン、だと思います。マリアンヌは共和国を象徴しているのですね。
ー国によって、すごく違いがありますよね。イスラム教では、偶像崇拝が禁止されているから、イスラム国(IS)は、あんなにもたやすく、貴重な国際的価値のある遺跡や、美術品を破壊することに抵抗がないのですね。

翻って、日本。。。首相は必ずと言っていい程「経済、貿易、外交」は口にするけど、「芸術」という言葉が彼の口から出るのを聞いた事がない(悲)。ましてや「自由」とか「寛容」なんて・・・

それにしても、ルーヴル美術館なつかしかった。あの美しい翼も、「モナリザの微笑み」も目に焼き付いている。小学生で体験できた、ワタシの最高に幸せな人生の一ページであり、まさに、原点

ヨーロッパは深いのよ。どうか、あの多様性を守り抜いて。。。

なぬっ、東京20℃?!

2017-01-30 13:38:38 | 自然
山形は普通に冬!(笑)だけど。
いやいや、先ほどは、雪じゃなくて、雨だったから・・・暖かいのは確か。
(でも、冬の雨は、雪より嫌だ。。。)

前回の、金曜日の夜レッスンのこと。
参加者の年齢層が高いので、休憩中などは、いやでもおしゃべりの花、満開
たまたま、生徒さん2人が週末から東京に行くことが判明。
なんと「じゃ、東京で一緒にランチしよう!どこにする?!」と会話が。
今頃は、銀座あたりでランチ?(笑)浅草にも行く、と言っていたな〜〜(笑)

最近はレッスンで顔を合わせれば、「終活」「健康について」の話題ばかり(汗)
明日が見えない〜〜〜〜と。絶対、やり残して後悔したくないよね。今、楽しんでおかなければね、と。大賛成!!

でもね・・・・レッスンには、ほんとに宝ものみたいな中学生の生徒さんがっ。
無事、受験を乗り越えて高校生になったら、COME BACKの予定です。そしたら、こんな話題は聞かせたくないね〜と、自戒するワタシたち、なのでした。

でも、東京も明日には、気温が下がるみたい。温度差は、体調崩しちゃうよね。インフルも流行ってるみたいだし。タップの生徒さんは、予防接種の効果もあり、ひいてる人いない。この調子でがんばろっ!!春が待ちどおしい♡

いえい!窪塚!!!

2017-01-28 12:31:30 | 映画・音楽
またまた映画の話題。いっそのこと「映画ブログ」にしちゃおっか。
今回のお題は、マーティン・スコセッシ監督「沈黙」。映画館で鑑賞済み。

素晴らしいスリートップアクターズ!

英語ね・・・・。使わないとだめだね。
しかし「踏み絵マスター」・・・・笑ってしまった。
・・・やはり窪塚洋介は、突き抜けてすごい役者さんだと思う。
この作品を観て思ったのは、役者として、アメリカ人VS日本人(平和で、高みを目指す戦い。)の構図もあるのだけど・・・・日本人の役者さんて凄いんだな、と思った。会見にでていない、塚本晋也監督ももちろんそうだし、小松奈菜が好演してた。でもワタシが一番好きなのは、予告編で、藁でできた十字架を受け取る日本の女の子、なんだけど!(笑)監督も、あのショットが好きだから予告で使ったのだと思う。監督がOKを出して作られたものだから、ワタシなんかが言うことではないけど(じゃ、言うなよ!?)主役の宣教師役の人、この作品を理解してるのかな?と思った。「なぜ、転んだ」のか。。。。。小説を読んだイメージからは、ちょっと違和感。
でも、とにかく素晴らしいことに変わりはない。
これをアカデミーのノミネートからはずすのは、いかにも「アカデミーらしい」と。完全に思想とか、政治色を排するなんて、逆に現実的ではないし、ね。

本当に、この今の時代と、この世界を選んで創られたかのような作品です!!

「横道世之介」のこと。

2017-01-27 10:07:17 | 日々
「横道世之介」は吉田修一の小説で、高良健吾主演で映画化された作品。
最近、ふと思い出す機会がたびたびあって、「なんでだろ?」と思っていたら・・・・

この作品(ネタバレ含む)の最後・・・・主人公の姿が、ある「事件」にすごく重なった。
もちろん、ノンフィクションではないが、ある事件のエッセンスが強く感じられて。

「ある事件」ーこのブログを読んでいただいている方の記憶に残っておられるだろうか?
酔って線路に落ちた人(日本人)を助けた、確か二人?(日本人と韓国人)。助けに線路に降りた人が亡くなった事件。

今朝の新聞で、あの事件から今月26日で、16年になることを知った。
亡くなった韓国人青年のご両親の記事が載っていた。毎年命日に、息子さんの亡くなった場所を訪れるのだそう。
ワタシにとってあの事件は、衝撃だった。忘れられない。「ワタシには、とてもとっさに線路に飛び込む勇気なんてない・・・と思ったし、まして、異国の地で、異国の人を助ける為に命を落とした。。。」そのことについて、深く思いを馳せた記憶が。

今、日韓関係はまた悪化の一途をたどっているように思う。
なぜ人は「韓国人」とか「日本人」とか、それぞれに違う人格を持った人間を一括りにしたがるのかと、思う。憂う。日本人にも、いろいろな考えや価値観を持った人がいるように、それが、韓国人であっても、外国人でも、イスラム教の人であっても・・・・・同じことではないか。。。。合わせ鏡だよ。(写った自分が果たして間違っていないのか。)世界の未来が不安に満ちている。。。。

亡くなった韓国人青年の夢は・・・・「日韓両国の架け橋」になること、だった。

横道世之介って、こんな