日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

夜ではない昼、昼ではない夜。?

2016-01-31 13:34:33 | 映画・音楽
「レディーホーク」っていう映画があった。
詳しいストーリーまでは覚えていないんだけど、どうも心に残る作品だった。

ワタシが上京してはじめて住んだアパートは、風呂なし、トイレ共同、4畳半一間で、台所は、玄関の脇に小さく付いていた。(靴脱がないまま調理するのさ!)女性専用っていうのが、唯一ともいえる、安全対策?ささやかに贅沢したのは角部屋で、窓が2つあること。そこから大家さんの家の庭が見えていたから、はじめての東京ひとり暮らしも、ちょっと安心できた。電話はなかったから、(ワタシに)用事のある人は大家さんの家に電話して、大家さんの家族の人が(大抵娘さん。大家さん本人の時も=唯一アパートに足を踏み入れる男性!笑)ワタシの部屋のポストに伝言を入れてくれていたのだ。(この時差が凄いのです。いつ連絡がとれるかは運次第。急ぎの用事の時には、すでに遅きに・・でした!)で、このポストに毎月入れられていたものがありました。それが、映画の招待券。名作映画を鑑賞する上映会のようなものが、たしか、神保町あたりのホールで毎月開かれていたのです。大家さん本人はまったく謎の人で(結構お年は召していた。)いつもマラソンばかりしているのだけど、実は芸能関係の人で、どこかのプロダクションの役員さんだとか。(親が挨拶の手紙を出した折にそんな話を聞いたと言っていた。かな?)それだと、映画の招待券をもらう機会もあるでしょう。それを封筒にいれて、「よかったら、どうぞ。」と毎月もってきてくれていたのだ。かなりの本数観たと思う。「レディーホーク」は、その時代に観たとても心に残っている作品なのだ。映画館で観たのではなく、自分が観ようと思ったわけでもないけど、あの映画を覆っていた切なさと、昔を思い出す時に感じる切なさが重なるのかな?ーたくさんの人に見守ってもらえてたね。ー

で、どんなだっけ?って・・・・こんなよ
夜ではない昼、昼ではない夜って、「食」みたいな?「日食」とか「月食」とか?
あ~、忘れた。
映画とかって、作品の中身そのものはもちろん大切だけど、いつ、どこで、(誰と)観たか、みたいな思い出は切り離せないよね~。そんな風に大切な宝ものをワタシ、たくさん持ってる。いいだろ~~~~~~ふふ。

今日のえいが

2016-01-29 21:22:40 | 映画・音楽
消えた声
どうしてワタシったら、見終わってすぐには席を立てなくなるような、自分が苦しくなる、ってわかってるような映画ばかり観ちゃうんだろう・・・・

今年はスコセッシ監督の「沈黙」の公開が控えている(たぶん)。あの作品を鑑賞するには覚悟がいるから、その(心の)準備をしているのかも?!遠藤周作の「沈黙」。去年はじめて読んだ。凄いの一言だった。自分の内面がひっくりかえされるような衝撃と感動。どんな風に映像化されるのだろう。窪塚洋介・・・あんな難しい役!塚本監督も役者で出演するし、イッセー尾形さんが演じることになってる役も凄いんだ。どんな風に演じてくれるのだろう。ワタシには想像もつかない。。。見終わったら、どうなっちゃうかな。最近の映画って、「容赦ないな。」って思う。今、現実に起こっている事も「容赦ない」ものね。

空が青いから。。。

2016-01-24 16:33:32 | 映画・音楽
人は生きていくのかな?
・・・なんて、考えたりしない?・・・しないか。。。

例えば、空が真っ赤だったら?(夕焼けは、綺麗だけどね。)
紫?ピンク?

わからないけど、ワタシは「青」でよかった!と思う。
人間のモラルが崩壊して、恐怖に支配された近未来のSF映画は、モノクロで描かれていた。カラーじゃなくて本当によかった!と思った。(たぶん、怖過ぎて観ることができない。)「野火」では、空の美しさが、限りない悲しみを与えた。(あんなに美しい自然の中で、人は殺し合いをしている)「恋人たち」のラストは、すっごくよいので。。。是非、劇場で。

去年の今日は、忘れられないこと、がありました。
今年、19日のライブには絶対足を運ばなければいけない、と随分前からワタシは思い込んでいるふしがありました。変なクセです。思いっきり理由を探してみます。

丈青さんは自分のライブだとMCをするのですか?!・・・(「うおっ、丈青さんが、曲紹介、とかしてる!!!??」)
「ラストの曲は決まっているんです。グランドフィナーレ。実は、1stにも演奏しています。でももう一度演奏します。なぜか、といえば(もちろん、いい曲だから。)というのもありますけど、ちょっとした仕掛けがあるんです。それは言いませんけど。」って。

とっても素敵な仕掛けだったんです。青空が広がっていくのをワタシは感じました。なんだか、なにかを「信じてもいい」気持ちに。もちろん曲は、藤本一馬さんの「the last prayer」この曲を聴きたかったんだな、無意識で
写真:クリスマスプレゼントに生徒さんから頂いた。「マリアちゃん」って呼んでいるんだけど、白じゃなく空色なのが、ますますお気に入りで、よく眺めているのです。和む~

それでも、生きていく。

2016-01-23 21:22:43 | 映画・音楽
「恋人たち」山形公開初日。
・・・泣き過ぎて頭、痛くなっちゃった(笑)内蔵がえぐられるような、魂がゆさぶられるような・・・・・ものすごい熱量でつくられた作品でした。。。。
それでも、生きて行くんです。。。。ずっしり。先日のライブの「the last prayer(最後の祈り)」が重なってきました。ラストの青空が。。。。。きれいだな。
絶望に突き落とすのも人間なら、救いも、やはり・・・・人間、なのかも。
素晴らしい作品!!!無名の役者さんじゃなければ、きっと、こんなに共感はできなかった。演じる、って、どういうことなのでしょう・・・・
今を、ちゃんと生きている。本当の人間が描かれていました。

友人とのメールで、「恋人たち」「野火」が映画賞を受賞するたびに、なんか嬉しいね!と。
賞なんて、ほんとはどうでもいい、と思うけど、きちんと作られた作品が、あたりまえに評価されることが、やはり嬉しい。映画が大好きな一観客として。
さて、知人は、「めっけ!」すごく大事なシーンに出ててびっくり。ほんとは、スタッフ、なんですもの。愛されてるな~。よかったね!!
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