千葉県松戸市・新井税理士事務所のブログ

千葉県松戸市・新井税理士事務所のブログです

簿記論 合格体験記

2007-07-07 16:41:51 | 税理士試験
私の税理士試験について書いてみたいと思います。
全部の科目を一日で書き上げるのは無理ですので、
合格していった順番に、気が向くまま(というか、
日々のネタに困ったとき^^;)に書いていこうと思います。

税理士試験は科目合格制度であることから、数ある国家資格の中でも
働きながら資格取得を目指す人が比較的多いのではないでしょうか?
私もその一人でした。

最初のブログでもご紹介したように私は官報合格まで10年かかってしまいました。
これを長いと思うか短いと思うかはさておき、途中、挫折しかけたことも
ありますが、働きながら合格できたことを自分自身多少誇りに思っています。
働きながら受験されている方に、諦めなければ必ず成就できる!ことを
少しでもご紹介できればという気持ちで書きたいと思います。

当初、一年一科目で五年で合格する計画でした。
最初に受講した科目は必修科目の「簿記論」です。
私は簿記論合格に2年かかりました。

今でもはっきり覚えていますが、何せ「人生をかけた決断」で
試験を受けようと思っていましたから、開講日の前日は
緊張のあまり寝つきが悪くなっていました。

私は5科目とも大原で受講しました。
開講日に講師から授業の内容を本試験まで完全に理解すれば
必ず合格しますといわれ、宿題と復習に全力を注ぐことを心に決めました。

年内は物足りないくらいに思っていましたが、
やはり「特殊商品売買」「帳簿組織」等の論点になってくると
少しひねられると手も足も出なくなってきました。

それでもめげることなく教材をこなし、それなりに復習もして
いよいよ記念すべき第1回目の本試験の受験です。

かなり緊張しました。比較的に難しい内容の試験だったと記憶しています。
舞い上がってしまい、どこに手をつけてよいかわからなくなっていました。
それでも、何とか解答して終わった直後は「五分五分かな」
という手ごたえでした。解答速報があるのもこのとき初めて知りました。
こちらもボーダーラインをほんの少し超える感じでした。

まだ、税理士試験がどれほど厳しいものかを知らなかった私は、
速報でボーダーを超えていればまず大丈夫だろうと9月からは
「財務諸表論」へ進むことにしました。

そのときの発表日は12月20日でした。私の誕生日です。
遠方へ出張していた私は、妻に電話で合否の確認をしました。
結果は「×」…。
電話口で国税庁からの「合格科目がありませんでしたのでお知らせします」
というあの冷酷な文言を妻に朗読させた私でした^^;。

1月から財務諸表論をこのまま続けるべきか、どうか悩みました。
初年度の担当講師に相談に行くと「欲張って失敗した人を何人も見てる」
と冷たい一言を投げられ、私の闘志に火がつきました。

「絶対に来年2科目合格してやる!!!!!」

数日間徹底的に落ち込みましたが、めげている場合ではありません!
いろいろ考えた結果、財表のみを学校で受講し、
簿記論は昨年のテキストと総合計算問題集を
解くこと(答練のみ参加)で2年目を過ごすことにしました。

また、来年に向け自分なりなぜ落ちたかを分析しました。
一応、それなりの勉強をして、各論点は抑えてはいたので、
「舞い上がって、どの論点に手をつけるべきかが判断できなかった」
これにつきるのではないかと思いました。

また、当時の財務諸表論のクラスは非常によい受験仲間が多くいて、
すでに簿記論に合格した人から多くのアドバイスをもらうことができました。
私の場合、演習量の少なさが敗因だったように思いました。
このアドバイスのおかげで、どの論点に手をつければよいかの
判断が甘いのは演習量が少ないからだと気づくことができました。

2科目の勉強でしたが簿記と財表は重なる部分が多いので
働きながらでも、なんとか回していくことができました。
簿記論の計算演習量を増やすことで財表の計算のスピードアップに
つながり、また、財表の理論学習が簿記論の計算構造の理解に
役立ったりと相乗効果もあったと思います。

演習量を増やした結果、私は本試験までに
総合問題集や過去問を最低3回くらい解きました。
仕事をしながらでしたので、総合問題のための集中する時間の確保のため
土日は特に簿記論に費やしました。
財表の総合問題の宿題があるときは30分問題を解くようにと
時間にメリハリをつけながら、とにかく二日に一度は総合問題を
何かしら解くように工夫をしました。

簿記論は総合計算の演習量を増やしていくうちに
「簿記一巡の手続きのどの部分を問われているのだろう」
ということを強く意識するようになっていました。

考えてみると一年目は各論点は抑えてはいたものの
「簿記一巡の手続きのどこの部分が問われているか」が
理解できていなかったから解答に時間がかかっていたのだと
ハッとさせられました。
このことを意識してから成績が飛躍的に上がりました。

私は2年目は簿記論は独学だったので、専門学校の直前対策の今年度用の
特殊論点は概要を耳にする程度で全然準備していませんでした。
その年になんとその特殊論点が出題されたのです。。
当然私はそこは白紙でした。正直、試験中に今年もだめかと
弱気になりかけました。でも、自分の力は全部出し切ろうと
それ以外の自分の解答可能な部分は何かしらの解答をしてきました。

結果は合格でした(^^)!
結局、その論点は難易度が高すぎて、そこに執着した人は
あまり良い結果が得られなかったようでした。
基本問題を全部解いてから、特殊項目を解くという
税理士試験のどの科目に共通することですね…。

「簿記一巡の手続きの完全な理解」
「テキストの個別論点の完全な理解」
「総合問題の反復練習」

私にとってこの3つが簿記論の合格要因でした。

でも、10年以上前のことですから、今の受験対策に役立つかどうかは
少し疑問ですね^^;。

長くなりましたが、この辺で失礼します。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 税理士試験まであと一ヶ月 | トップ | マンション理事会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

税理士試験」カテゴリの最新記事