確定申告も一段落しました。
忘れないうちにこの確定申告で思ったことを更新します!
今年は「電子申告に取り組んだ」ことが
私にとってこれまでとは違った点になります。
先日も書きましたが、利用拡大に当たっては
以下の3点に尽きるのではないかというのが私の感想です。
【わかりやすいマニュアルの作成】
国税庁のHPのマニュアルは正直なところ
大変わかりづらかったです。
「よくあるQ&A」も本当にこれが「よくある」なの?と
思うような項目ばかりだと思います。
マニュアルでは電子認証を利用するための項目が
非常に不親切でした。
リンク先を参照するといきなり英語になったりと
利用者の立場をまったく考えていない印象です。
電子認証が電子申告の際に不可欠である以上、
電子認証関係の設定で挫折するケースは多々あると耳にしました。
また、税理士への電子申告対応の協力をあれだけ
呼びかけておきながら、税理士向けへのマニュアルが
ないというのもいかがなものかと思いました。
E-taxソフトを使って代理送信する場合、
本人が送信するのと操作が違うなんて
マニュアルがなければ絶対にわかりません。
税務署には独自のマニュアルがあるそうなので、
なぜ、これを開示しないのか本当に疑問でした。
マニュアルとおりに操作すれば絶対に間違わない。
万一、操作トラブルがあっても「こんな場合は」的な
マニュアルがあれば混乱しない。
と、私は思います。
【わかりやすく使いやすいシステムの構築】
E-taxソフトではなく会計ソフトメーカーの電子申告用ソフトを使うと
電子申告が便利であるということを耳にしました。
しかし、私のような貧乏税理士はそのような高額なソフトを
購入するのは難しい状況です。
また、一般納税者は年に一度の申告のために
このようなソフトを買うわけがありません。
このような人たちはE-taxソフトを利用しての
電子申告とならざるを得ません。
E-taxソフトは多少重いのは仕方がないのかもしれませんが、
いささかお粗末な部分があります。
・検算機能がイマイチ…
(入力時にはわからない)
・来年への繰越ができない…
(同じようなことを来年もまた入力するの?)
この点が改善されるだけでも違うと思います。
【電子証明の取得の利便性向上】
税理士は日税連から電子証明を取得できます。
申請書を提出し、郵便局に本人がカードを取りに行くと
いう手間くらいで比較的楽に取得できたと思います。
一般の納税者の方は「住基カード」に電子認証機能を付与させた
カードを利用せざるを得ません。
この取得に手間がかかるとの声を結構聞きました。
市区町村によってかなり違うそうです。
一回で楽に取得できるところもあれば、
2、3回市役所に足を運んだという市もあるそうです。
また、代理取得をしようとするとさらに大変とのことでした。
役所によっては窓口で
「税理士が住基カードで代理送信することは違法行為だ!」
などと言われてしまった方もおりました…。
また、住基カードに反対しており
発行自体していない役所もあるのです。
住基カードを発行していないエリアの方々は
電子申告したくてもできないのでしょうか???
5,000円の税額控除が平等に
受けられないことになりますよね…。
何か方法があるらしいですが、
調べている時間はありませんでした。
私は自身の住基カードを取得していないので
どれほど取得が煩雑かわからなかったので、
こういう話を聞くたびに
「自分が勧めたことで不愉快な思いをされて申し訳ありませんでした」
としか言えませんでした…。
国税庁と各市町村の役所は管轄の省庁が違うので
温度差があるのでしょうか?
でも、納税という国民の三大義務にかかわることです。
役所ごとに意見が割れている場合ではないと思うのですが…???
税金の申告という個人情報を電子で送信するために
セキュリティーに重きをおかなくてはならないため
個人の確認を確実に行うための措置というのは
理解できなくはないのですが…。
この個人認証を例えば「クレジットカード」で
代用できれば、もっと便利になると思います…。
まぁ、課題は多くあるということですね。
でも、わざわざ提出に行かなくてよいとか
紙の節約とか利点もあるわけです。
世界的にも行政事務の電子化は間違いなく進んでいくと思います。
よりよいものへと改善されることを切に希望いたします。
ブログランキングへ参加中。
↓へよろしければワンクリックお願いします!