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相続税法 合格体験記

2007-07-14 15:16:23 | 税理士試験
相続税法も大原の通信講座での受講でした。
合格するまで4回受験しています。

1年目 一般クラス
2年目 1年目の教材を再利用して、直前対策のみ資料申込み
3年目 上級資料コース
4年目 上級資料コース

自分で書きながら、基本を無視した勉強の仕方だと
あきれてしまいます^^;。

簿財同時合格で働きながらでもどんな科目も2科目合格できると
過信をしていたのですよね…。

働きながら3年で3科目合格したことが
慢心につながり、正直なところもしかしたら
4年で官報合格できたりして…、なんて
思っていましたから^^;。

相続税の1年目は本当に途中で流していました。
来年につながればと理論は数題用意したのですが
本試験では理論のヤマが当たり、そこそこ書いてきたので、
相続税は計算さえ何とかすれば合格できるのではと勘違いしていました。

2年目は法人税の一般クラスを通信で受講することも決めていたので、
昨年の資料の復習をすれば本試験に対応できるだろうくらい
本当に軽く考えていました。

働きながらの勉強されている方はたくさんいらっしゃると思いますが、
複数科目を同時に勉強するのは本当に注意が必要です。
私は法人税と相続税を平行してやれると勘違いしたことが
税理士試験を長期化させた一番の要因と深く反省しています。

実務に携わっていたり、一度でも受験経験があると上級クラスへこだわり
また、演習だけで対応できると思いがちですが、
「税理士試験の基本」が完璧にマスターされていない場合は
実務での知識とプライドは捨てて、まず基本に帰ることをお勧めします。

税理士試験の計算は一般クラスで学んだことを
95%解答できれば、合格答案になります。
これは5科目受かったときに私が本当に実感したことです!

さて、相続税法の勉強経験です。

相続税法は受験生のレベルがかなり高いです。
2年目までは模擬試験の平均点を見て、あまりのレベルの高さに
この平均点は何かの間違いではないかと疑ったくらいです^^;。

ワンミスが命とりになるといっても過言ではないくらいレベルが高いです。
実際に3回目の試験で未分割財産の計算の際に桁間違いをして
分割後の金額がマイナスになってしまい、このありえない
解答のせいで吹っ飛んでしまった経験があります^^;。

本試験で落ち着いて、ミスなく解くことが要求される科目だと思います。

<理論>
理論暗記はとにかく習うより慣れろでした。
理論サイクル表にできるだけ追いつくように努力しました。
私は法人税との掛け持ちだったのでサイクル表どおりの暗記は
できませんでしたが、本試験に用意できればOKと開き直っていました。
相続税特有の「(注)上記においても」はその用語が出てくるたびに
自分で作った記号をメモして対応しました。
丸暗記の苦労から多少開放されたし、「(注)上記においても」
での減点がなくなりました。

<計算>
2年目までは総合問題が時間内に解き終えなくて悩みました。
相続税は実務でも馴染みがなく、最初は計算構造がまったく
頭に入っていきませんでした。
税額計算までの全体像が把握できていないため、
手の動きが遅かったのだと思います。
大原のカリキュラムはうまくできていると思ったのは、
一般クラスの10月期までに全体像を把握させるようにできているのですよね。
上述のとおり私は基本がおろそかになっていたので、
全体像の把握の大切さに気づいたのが合格した年のことです。

合格したときは実務で初めて相続税の申告業務を担当したのですが、
このとき、申告書を見たことで計算の流れが確認でき、
配偶者の税額軽減の算式の意味がようやく理解できたほどです。
理解ができると理論も多少覚えやすくなったような気がしました。
実際の申告書を見るのって意外と役に立ちますよ!

私は本試験は一般クラスで学習する内容は
財産評価も含めてワンミスしか許されないと思って
勉強していました。

総合問題を解くことを主にして、苦手な財産評価を
個別問題に戻って解くことを繰り返していました。
でも基本をおろそかにしていた私の勉強方法はあまり
参考にならないかな…^^;???

計算の時間短縮のため計算過程をどこまで端折れるかは結構悩みました。
税理士試験は知っていることをアピールすることが大切ですから、
問題のボリュームに応じて計算過程はある程度端、折っても大丈夫だと
思っています。計算過程のタイトルにこだわって、
手がつけられない項目が増えることのほうがマイナスだと思います。
実際、ある程度端折っても合格しました。

相続税法は受験経験があると実務についてから業務の幅が本当に広がります。

私はこの科目を選択して本当によかったと思っています!
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3 コメント

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税理士試験初学者 (質問)
2016-12-20 07:55:46
はじめまして、私松田と申します。
突然の投稿失礼致します。
私は簿記1級を10年以上前に取得して以来、劣悪な労働環境だったため、勉強はできませんでした。
今月から恵まれた環境の会計事務所に転職でき、まず相続税法から頑張ろうと思っています。
落ちても実務に役立ちますし。
そこで、初学者の私が、1月から開始するとして、9月開講のdvd通信を申込むことに無駄はありますでしょうか。
来年9月まで待つというのはちょっと年齢的に余裕もありませんので。
合格されている方のご意見をお聞かせください。
質問への回答 (松戸の税理士・新井です)
2016-12-21 07:19:30
松田様

コメント、ありがとうございます。
ご質問への回答です。

環境も心機一転で、あらためて税理士試験への気持ちが強くなっていらっしゃるようですね。心より応援いたします。

9月開講のDVD講座を今から始めても大丈夫か?という趣旨のご質問ですね。
私が合格したのが、平成12年のこと。かなり昔の話となっており、
当事務所のスタッフの話を聞くと、専門学校も当時のカリキュラムと大分異なっているようです。
参考までに私の時は10月くらいまで、申告書の全体像をつかむことをメインとし、
11月くらいから財産評価が徐々に入っていたように思います。
9月開講から、12月までの計算の内容はこの冬休みに一気に挽回というのは決して不可能ではないと思います。
理論学習も覚えては忘れの連続ですから、年内の理論はこの年末年始に追いつくというのも不可能ではないと思います。

しかしながら…。
私の体験記にも書きましたとおり、無理をするとかえって良くない方向にいく可能性もあるように思います。

確か、一般コースでも1月開講の講座がありますよね?
9月開講に追いつくペースなど専門学校で練っているはずなので、
1月開講口座を申し込まれるのも一つかと思います。
松田様の相続税の実務経験などによっても、学習のリズムが違ってくると思います。

結論としては、専門学校へ直接状況を説明して、
ご自身が納得の上で受講を開始されることをお勧めします。

お望みの回答となりましたでしょうか…。
スイマセン。

合格されることを心より祈念しております。
頑張ってください。
お礼 (松田より)
2016-12-21 22:01:01
お忙しい中コメント下さり本当にありがとうございました。
長い道のりになりそうですが、これから頑張ります。

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