宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

憲法改正と言う名の偽善と浅はか

2007-08-14 06:35:37 | 憲法
NHKの予告「憲法」についてのスタジオ論議をまたするらしいが、相変わらず憲法改正の人々が多いことに驚くと同時に、その無知ぶりに唖然とするほかない。

安倍さんの言う「戦後レジームからの脱却」構想は、憲法を抜きには考えられない事なのであろうが、彼は民主主義体制化保護の国民主権の「日本国憲法」を変えたいとするのであって、民主主義の充実発展を目指しているものではない事は明白なのだ。
皆さんは、どれほど国民主権への感謝がなされているのであろうか?
「民」が主役、主なる、「享受されるべき権利者」になった事の素晴らしさを真から実感できているのだろうか?

実情に合わないから・・・・改正するんだ!・・・と言った安易な考えで理解、同調していては、未来に最大の「悔い」を残す事になるであろう・・・・・

今の日本国憲法の数々の条文ひとつひとつが、富国強兵の必要性で日本人により作成された明治憲法下では、国民主権が「そうでなかった、否定されていた・・・」つまり、個の人間性の否定でもあった・・・・だからこそのあの私利私欲の戦争であり、「富国強兵を求めた結論と結果」その虐げられし民衆の状況を目撃したアメリカ政府高官たちは「司る者たちの姿勢」なるものが、たった一人の判断者「天皇」を説得するのみでよいために、私利私欲に走り易く、事行うに容易たるべし、故に、大多数民衆への奉仕へと誘導させる必要性があったのであろう・・・・

つまり、主権者がたった一人の「天皇」と大多数の「国民」とでは、取り扱いが全く雲泥の差なのである。

主なる政を、天皇の考えに反して行う事のできない戦前の体制から、戦後は国民の多くの考えに反して行ってはならない事と規定されたのだ。
現憲法上では、民意に背くことは「天(国民)に唾するようなものだ!」
その天(国民)に唾する行為を何度繰り返してきた事か・・・・
賢明なる主権者国民ならば、そろそろ認知自覚してもよかろうに思うが・・・・?