宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

三浦和義さんの意味

2008-10-12 10:45:32 | 
簡単に今日二回目のコメント
三浦和義さんの自殺で・・・・・
60歳を越える年齢というのは、ほぼ人生の大半(ほとんど)を経過した年齢である。
社会の中で、人々に囲まれて安寧に暮らす老後であるならば生きている価値も楽しさもあろう・・・・
これからのまた長きに渡る裁判と留置生活を考えると、生きている意味も、一種植物人間的生き様も全て空しいものと思えるのである。

まして彼は、日本での無罪放免の後に、スーパーでの万引きなどが発覚してしまい、その性根に疑問符をつけられて、身内も本人も相当に肩身の狭い思いをしているのである。
自分自身の持って生まれた性癖の悪寒めいたものが、恥ずる心を生み、自滅への、自傷行為に走らせてしまっていても不思議ではない・・・・
そしてかつ、周囲の者たちへの愛着も、その周囲の者たちからの当然に起こるであろう非難によって薄れても仕方あるまい・・・・
つまり、ある種自暴自棄でもあったと思われる・・・・
そこへ持ってきて、60歳過ぎの人生の主たる時間を過ぎてしまって、体力も、精神力も萎えが進み、未来への絶望感を覆すだけの、生きようとする力、生きたいとする力、死にたくないとする力、死ぬのが怖いと思う力、そのものの自己に持っているべきエネルギーが枯渇してしまったのであろう・・・・・

人生、思い切って生きられるのは僅か60年・・・そろそろこの辺でいいだろう・・・・という気持ちは分からぬでもない、三浦さんに限らず自己の力量の限界を悟ると、病気との闘いに明け暮れなければならない未来を断ち切る人々は多い・・・・多く、そこから先の人生に何の意味があると言うのだ、という思いに至るのも頷けるものも確かにある・・・・そこが男の唯一の残された格好良さを求めた、誇り、自尊を守ろうとする意地というものだ。
またこれは勘ぐれば「卑怯者」「いくじなし」のレッテルともなろう・・・・
しかし、これが現実の男の中の一種であることは疑いようもない。
彼は、自分で自分の「死ぬ時間と場所」を選んだ、選べた・・・・・
犯罪者たる者のそれは唯一選択することのできる自由な権利であったのだ。
普通の生き様の民は、なかなか自分の死の時間と場所を選ぶことができない・・・・・選べればいつでも「もはやこれまで・・・・」と死の選択ができるのであるが・・・・

私は、そのように分析したが・・・・・・?


テロ支援国家指定解除さもありなん

2008-10-12 07:20:58 | 北朝鮮
テロ支援国家指定の解除・・・
ヒルさんが持ち帰った北朝鮮側の言い分は内密な部分が多くて、いろいろ取り沙汰されているが、
ミサイル実験、核実験をする段取りになっている旨の脅しがあった、という専門家もいるが、今更アメリカがそれに驚く筈もあるまい、むしろそれは、北朝鮮が世界からの非難を浴びる結果となって、アメリカにとってはプラスこそなれ、マイナスにはならないのだから・・・・・
一面的な浅い考え方には無理がある・・・・

ここまで最後の段階へ来て踵を返したアメリカが、解除に踏み切らざるを得なかった直接の原因は、私の推定するところに由れば・・・・・
北朝鮮製のミサイル技術に由るところが大きいのではなかろうか、と思っている。

ロシア製や中国製のミサイルを更に工夫し、変造して、独自性ある高度なものに仕上げる技術は、貧乏な軍事国家ならではのものではないのだろうか?
しかも、軍事に限っては鍛え込まれた才能ある科学者を、中国、ロシア、イラン、シリアなどに向かわせ、双方の国と国との頭脳と利益が合致し、つぶさに研究実験させているのであろうと、思われる。
北朝鮮軍事技術の(特にミサイル技術)流失と北朝鮮製製品の安価は、何処の国にとっても喉から手の出るほど欲しいものであると推定される。

少なくとも北朝鮮科学者の受入国は、それを(軍事技術の研究、実験)容認しているのであり、軍事的にも対アメリカ・日本を視野に入れて、協力しているものと思うのが普通である。

恐らく受注依頼が数多くきている筈であり、その注文書国のリストを見せたか見せなくて言葉だけなのか、は定かではないが、相当の自信をもってヒルさんに伝えられたのではないかと、推定する・・・・・

そこには左翼系南米の国々もあるであろうし、中東の金持ち産油国も一部リストに載っているであろう、ロシアの脅威を感じる東ヨーロッパの国々もあるし、紛争の絶えないアフリカ諸国からもあろう、アルカイダやパキスタンの反政府勢力もスリランカなども北朝鮮産の低価格ミサイルは手の届く範囲のの軍事兵器なのではなかろうか・・・・・
世界中何処にも必ず反米、反政府はあるのであり、それらが常に貧乏であるとは限らないのだ。

偽札、偽タバコ、麻薬売買、ミサイル実験、核実験、と、世界の非難を諸共しない姿勢の北朝鮮の経済制裁からの抵抗であるから、それら軍事技術の広域売買は、へでもないであろう・・・・・

世界はかならずしも日米同盟に迎合する国ばかりではないのである。
天下の軍事超大国、経済超大国、影響力超大国で在らせられるアメリカやポチの日本の抑圧に、ちっぽけな国々の「抑圧武力戦争、抑圧経済制裁戦争を受けて立つ」姿は、結構世界の男気と言おうか、国義を刺激されるものなのだ・・・・・

引く手数多のミサイル、そして核の需要があって、実際に注文依頼がきていれば、これが世界中に出回ったらどのようなことになるのか?想像しただけでも身震いがする筈だ・・・・・かくて、アメリカはテロ支援国家解除せざるを得ない。
超軍事大国アメリカが、世界で最も貧乏であるかも知れない、失うもののない捨て身国家に、武力戦争を経由せずして軍門に下った瞬間である。


せいぜいいつまでも日本右傾化言論は、正義漢面して、拉致未解決を騒いでいればいい・・・・・
いつまでも日本国一国で安直な経済制裁戦争を続けていればいい・・・・
粛々と世界は流動する、考えの、物事の弾力性の失った、欲に溺れた国家は滅亡への道をまっしぐらに進むがいい・・・・
それが動脈硬直化した老人大国に最も相応しい生き様であるのかも知れない・・・・・