宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

北朝鮮を取り巻く思惑について

2005-05-12 22:58:27 | Weblog
さて、今日はいろいろな角度から北朝鮮を分析してみよう。
核実験に対しての反応は、アメリカがやきもきしているだけで、中、韓、露は他人事のようだ。
どうしてか?全てのミサイルは日本海を向いているからだ。
アメリカ、韓国へ向いている、no! 全て日本と日本海である。みなさんの胸に伝わっているでしょう。このことはアメリカ上層部は先刻承知、小泉さんにも官僚を通じて伝わっている筈だ。
知らぬは右より政治やの方々、だからホエテいられる。
攻撃すれば、日本へミサイルの図式は完成しているのです。だからピンポイント攻撃はできないのです。ひとつでも失敗すれば、どういうことになるのか、怖くてできません。だからアメリカの先制攻撃はありえないし、もとより北朝鮮からも、先制攻撃したかつての日本のような過激性は持ちえていない。つまり、臆病であって傲慢ではないのだ。分をわきまえた「守る」能力しかなく、攻めるなんて思いはさらさらもないのである。臆病であるからこそ、「核」頼みなのだ。その臆病さが解るからこそ、中も、露も、韓も良く理解できるのだ。それはやがてアメリカとての共通した心であり伝わる筈である。
それほど国の心は重大なことなのだ。国の心が戦争を作り上げていくのだ。右思想、の過激は戦争を作り上げていく過激なのだ。思い上がり傲慢があったから、策略があったから、確信犯であったから、日本に過去最大の恨み骨髄の原爆や全都市空爆だったのだ。抵抗を早く打ち砕くだけではないのである。その意味をしっかりと胸に刻んで欲しい。被害者意識だけで原爆ドームを見てはいけないのだ。「騙された亡霊戦士達による恨み骨髄の結果の果て」と認識すべきであって
それが、あの日本国憲法の心を物語る全てであるのだ。
北朝鮮の兵隊は今、どうしているのでしょう?
これはあくまで推測ですが、大半の兵隊は屯田兵のようではないか、日本のようにみんなが訓練していることはないでしょう。
制空権では圧倒的にアメリカ、日本連合軍の勝ちでしょう。アメリカ軍の上陸と言う事態になったとき、ベトナム方式、今のイラク方式のゲリラ戦法ではないでしょうか。
もうボコボコに横穴、竪穴、斜め穴だらけの国土じゃないでしょうか。ただ、訓練しているだけではないでしょう。
北朝鮮はすでに何が起こっても不思議ではない戦時体制化です。しびれを切らしてアメリカが怒り出すのを待っているのかも知れません。攻撃あるやも知れんの準備は怠っていない覚悟が決まっている筈です。
露も中も北朝鮮の核実験の準備に驚きません。もうすでに時代の変わり目に入ってきています。多分、連絡はもらっているでしょう。それでも良しと思っているでしょう。表向きは反対でしょうが・・・です。
中国が対応を迫られているのではありません。大多数の方々はそう思っていて、疑問さえ感じてはいないのでしょうが・・・
実は、アメリカの対応が中、露、韓に試されているのです。アメリカは日本が東アジアへの影響力の最後の砦なのです。日本が潰れたらアメリカの威信は地に落ちます。強力な協力者を欠いたらアメリカの世界警察の野望は吹き飛んでしまいます。もうすでに吹き飛んでいるのですが・・・
中国の政治、経済の影響力は東南アジアは言うに及ばず、全世界に及んでいくでしょう。
東アジアより外れた日本政治は隅っこに追いやられることでしょう。
中、韓、露の協力を得られなければ、アメリカは北朝鮮を攻めることができません。沿岸全てにミサイルを配備して、そこをまともに突破していかなければならないのですから、ご承知のように戦いはハサミ撃ちでないとなかなか勝てないものです。入り口が一箇所では勝負になりません。
本気でやろうとしたら、必死に協力を取り付けなければならないでしょう。
残念なことに中、露、韓の協力体制の結束は堅そうで、それぞれながらアメリカに対する思惑は一致しているようです。
知らぬはアメリカ上層部と日本の上層部とそれぞれのマスコミでしょうかねえ。
つまり、中も露も韓もお互いが必要としているってことで一致しているのですよ。アメリカの影響力を最低でも東アジアから追い出したいのですよ。自分達のことは自分達で解決するってことなんじゃないですか。チャンスなんですね。
お互いだけでいいのですよ。日本さえもいらないのですよ。
中も露も韓も直接アメリカに喧嘩売るだけの勇気はないのですが、それを失うもののない、核とサリンとミサイルと兵隊だけの国、北朝鮮が買って出てくれているのですから、挑発を受けているアメリカの対応をそれぞれの共通の立場で注視しているのです。
賠償金が取れるでもなし、資源があるでもなし、まさか、今土地はないでしょう。
軍事制裁もありうる、なんて言っている日本の政治やや解説者もおりますが、バカじゃないのと、思わず叫ばざるを得ない。それに対する覚悟は出来ているのですか、覚悟ですよって言いたい。アメリカの攻撃イコール日本へのミサイルですよ。責任持って言ってくださいね。
つまり、戦えば戦うだけ国費の無駄遣いになって税金が上がる一方になり、政権はすぐにパンクする。
何も奪うもののないところへ行って戦うだけ空しいものはない。ただ、人殺ししに行くだけでは普通の人には耐えられない筈だ。しかし、まだ加害する立場だから日本人の悪行意識は軽微でしょう。あそこに資本主義社会の旗を立てますか、それとも楔を打ってきますか。
日本に被害を与えられたことのある、今、伸び盛りの中国は何と感じるでしょう。露は?韓は?
粗末にされ、無視され、見放され、コケにされ、こバカにされた北朝鮮の核実験を誰も止めることはできません、ちゃんとした理由があるからです。
もう、核実験後の対応を考えた方が、商人日本らしい。
こんなにも恐ろしい現実がすぐそこまでやってきているのに、何とものんきな日本人。
9.11は何もアメリカだけのものではないのです。東京に起こっても不思議ではないのです。
これからも敵やそして恨まれるのを創り続ける右傾化への波を、何とか「なぎ」のレベルへ下げなければならない。
アメリカも結局2国間協議に応じるのかもしれないですね。
そうでないと東アジアでの立場の維持が難しくなっていきます。元々はアメリカの「潰す」発言が端緒になっているわけですから、その結果の責任は国際連合ではなく、アメリカ自身で取るのが常識ではないかと思います。
日本も、無視した、こバカにした、コケにした、裏切った、傷つけた、それに対する相当の代価は払わねばならないのではないだろうか。
いわゆる「泣く子と、地頭には勝てぬ」ってところですか。まあ、隣国のききんを見て見ぬ振りをしていたのですから、そういう意地の汚い心の代金だと思えば、自分の国の心の内に宿るものをあぶりだしてくれて、ありがとう精神でよろしいかと・・・・
もう、今に至っては北朝鮮も核を撃ち込むのに必要な国として敵国日本でないと困るものでしょう。もみ手して行っても受付けることはない。
だから、アメリカ頼みなのだ、自ら小泉さんはチャンスな交渉を開き、自ら閉じてしまった訳だ。これを外交の失敗と言えないのだろうか。交渉前より悪くなってしまったのである。拉致被害者のお父さんの言うことに耳を貸したばかりに、マスコミの拉致キャンペーンに乗ってしまったばかりに、ここは何を大事にすべきかを、国の代表として、の判断を誤ってしまった。高いツケである。こういうことが、「善」必ずしも「良し」ならず「思い込み善」と言うことなんですよ。そう言う事例はあちこちに点在しております。国の代表は大局に立って物を考えねばなりませんな。