宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

分別ある生き様が、人なり、国なりを許す。

2005-05-22 22:21:24 | Weblog
ホイホイ外国へ行く小泉さんの気持ちがわかりました。
日本でこれだけ支持を受けているのだから、外国へ行っても好感されるのではないかと密かに思っているのではないか。
あにはからんや、その思いは裏切られることに相なり候。
例えば、ドイツ、フランスが、アメリカの独裁行動を理性的にあれほど反対したのにもかかわらず、
疑念だけで、突入してしまった。いち早くコバンザメ日本は応援に回った。日本の態度は理性的であったか、どうかだ。こんな国が世界のリーダー?チャンチャラおかしい。もしそうなったら世界の理性はどうなっちゃうんだ。世界の終わりだ!
小泉さんは、歴代総理の腰の重さが疑問だったと言わんばかりの腰の軽さをみせた。と、判断してはあなたは甘い。
これには、そうしなければならない重大な借りがあったのだ。
長いこと7000円台で青息吐息の株価が数日で10000円の大台に乗った。これは何の前触れもなく、いかがわしい出来事であった。それによって恐慌が遠ざかり、銀行も、大企業も息を吹き返した。トヨタなどは濡れ手に粟の大儲け。そりゃそうだ、そのために、上インフレ、下デフレと言う変な構造上の矛盾を抱えてしまった。借金は膨大に膨らみ、民主は数字で追求するでなし、マスコミもだんまり戦術。みんなどうかしている。この国はおかしい。それが将来への禍根に発展しなければいいのだが・・・・
今のところ消費税を上げないとする小泉さんの戦術は成功しているように見える。が、結局、企業、銀行を助けた つけは やがて払わされることになる。
 さて、そろそろ憲法での私の言い分も途切れてきてしまったので、今もう一つの問題である常任理事国入りについての考察を述べさせていただきたい。
自民党は元々、無理を承知の助で強引愚まいウエイを貫いてきた。今の常任理事国では決まるものも決まらないので、アメリカは有志を募ってイラクに攻め入ったのだ。これ以上増えたらますますもって決議が大変であることは誰の目にも明らか。当然過ぎるほど当然。
しかも、お隣りである韓国、中国に反対されていてはどうにもならないでしょう。どんなに美辞麗句を並べ奉っても、遠くの国から見れば何でお隣りに反対される訳?って疑問を感じても不思議ではない。まして、日本人が疑問に感じないのは、それこそ不可思議である。灯台下暗し、ってところでしょうか。些か 「国心」に問題があるのではありませんか。
私見で言うと、常任理事国に反対です。この答えは今までの論評上当然でしょうか。
日本が常識ある正常な判断能力のある大人の国とは、残念ですがとても思えません。アメリカとて日本を真からの信頼を置いてはいないでしょう。単なる子分でありながらも、油断も隙も作れないほどの存在だと思います。
それは、過去のパールハーバーだけではなく、露、中、南北朝鮮などに対しての行いは、よもやアメリカとて忘れもしないでしょう。
だから、日本と言う国を必要以上に過大評価している方々には申し訳ないのですが、世界での位置づけはそんなものです。
おのおの方、日本だけには油断めされるな、と、まあこう言うところです。
人の生き様って、大切です。国の生き様も大切です。
被害国の感情に配慮する、それがこれからの取るべき道筋です。それが、加害者としての大人の責任であり分別なのです。その心がけがゆるぎないものならば、世界は理解してくれる筈のものです。
憲法を日本人自らの手で変性して、挙句、改正しようなどと言う自民党の考え方には、ドイツのような一生懸命の反省もなければ、謙虚さも見当たらない。一生懸命過去を検証し、「南京問題」があれば、飛んでいって一人ひとりに聞いて歩き「再検証」して、他にもこのようなことが無いのか調べ上げて、自らの過去を「断罪」するくらいのお金を掛けてこそ、被害者の冥福を祈ることができる。そういうことが、被害者をもってしても消えるものではないが、感動はするものだ。それこそが自らの国の犯罪性を「自覚」したことであり、その自覚からは「覚悟」が読み取れるのである。どのようなイキサツデODAのお金の支払いをしていたのかわかりませんが、お金とお祈りだけでは当たり前、それでは加害の意識が薄い、薄ければ軽く再び「禁じ手」を飛び越えてしまう。戦争を起こす結果の「付け意識」をどれほどの辛さとして感じるかが、これからの人々に必要なことであろう。覚悟して、そこから何ができるのかを踏み出すのがよかろう。各政府要人の方々の言い分を聞いてみますと、とりあえず、常任理事国になってしまえば・・・と言うズルガシコイ考え方が、付け焼刃の見てくれの良い意見と共に、そこかしこに見え隠れをしているのです。そんな人たちにこそ、「つけ意識」を感じてもらわねばなりません。
だからこそ言うのです、過去の右傾化が15年戦争への道標なら、今回の右傾化は心からの反省を忘れた腹の中からの傲慢と言うところの思い上がりなのです。つまり、日本の本質はちっとも変わってはいない、あの戦争当時のままだ。と言うところです。それが、近隣諸国の理由は言わずもがで、腹の中が読めるし、見えるし、我慢ならぬところなのです。