『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「007 慰めの報酬」 これも二部作か・・・?

2009年01月29日 | 映画
怖いよ~、ジェームズ。
前作で、めでたく、ためらうことなく人を殺せるようになったんで、えげつなさに拍車がかかっとたわ。
というより、まだプロフェッショナルになれてなかったんやね、あなた。
『007』シリーズでは初の前作からの完全な続きもんで、だいぶ忘れてるから入りずらかったなぁ~。
いろいろようわからんまま、あっち行ったりこっち行ったりしとったんやけど、こんなに『ジェイソン・ボーン』シリーズみたいやったかなぁ~?とか、動きがますますジャッキー・チェンっぽくなってるなぁ~とか思ったわ。
近接戦闘が『ボーン』ほどキレがなく、追っかけっこがジャッキーのように“遊び”がないんで、基本的に前作を踏襲しすぎたアクション・シークエンスは、意外にも退屈やった。
もっと真新しいなにかを期待しとったんやけど、前作がウケた(私もウケました)もんやから基本的に同じもんになってるやんか~!
これも、今流行の二部作やったんか?
だったら、間、空きすぎやんか~!!
なんでもかんでも殺すんじゃなくて、プロのスパイとはどうあるべきかという、さらなる成長物語は、ようやっと完成したんやから、今度こそ『カジノ・ロワイヤル』みたいな新しいなにかを見せてね。
「死者は復讐を望んでるのか?」、なんかポール・ハギスの好きそうなテーマは、ボンドがぽつりと言うとったけど、とってつけたみたい。

悪役は、板尾創路似のマチュー・アマルリック。
『潜水服は蝶の夢を見る』で瞬きしなあかんかった人が、瞳が乾きそうなくらいパッチリ目を見開いとった。
こういう人、生理的に嫌い。
ダンカンとか。

お色気シーンは砂漠のホテルでの『氷の微笑』の脚組み替えの一瞬みたいなシーンがあったんやけど、もうちょっと前半でやっとってくれたら、集中力が増しとったのになぁ~。
ボンド・ガールの姉ちゃん、単体で見てたらかなりカワイイのに印象薄い!


★★1/2