『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「28週後...」 10億分の1のゲス

2008年01月28日 | 映画
冒頭、ゾンビの襲撃に備えて立て篭もる家のシーンは実に『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』っぽく、扉を開けると外は昼間で実に眩しく、ゾンビとの攻防はカメラが寄りすぎで実に見ずらく、自分がゾンビに襲われるのがイヤやと思うやいなやヨメさんを放っぽりだして実にさっさと逃げる主人公(この時点ではこの人が主人公と思た)。
この一連シーンは、ゾンビ映画の傑作誕生かも?と思いましたわ・・・。

それにしても、こんなげっすい男は久しぶりに見ましたな。
“放っぽりだして”と書いたけど、より正確にはヨメさんとよその子供をゾンビに襲わせてる隙に自分だけ逃げよる。
こんなクソみたいな男を演じたロバート・カーライルが、またよう似合っとたんですわ。
半ベソかきながら走ってるとことか、
お父さん、カードでこんなことできるようになっちゃったもんね~と子供に自慢げに披露するシーンとか、
お母さんのことで、すぐバレるような下手な嘘つくとことか、
小人物感がよう現れています。
そんなだから、最終的にゾンビにぐっちゃぐちゃにされてほしかったんやけどね~。

随所に凝った映像が見れるんですが、監督は才能溢れる若手がまだまだ出てくるスペイン映画界から発掘されたフアン・カルロス・フレスナディージョ。
なぜかマックス・フォン・シドーが出てるデビュー作『10億分の1の男』は、『カイジ』『ライアーゲーム』のような面白ゲーム満載の映画で、実は福本信行のマンガ『銀と金』に一番近い感じで、映像より脚本で勝負するタイプの映画やった。
今回も脚本に参加させてもらってるものの、主導権はシリーズ生みの親ダニー・ボイルに握られてるようで、主張は子供たちの疎開先がスペインやったというセリフのとこくらいとちゃうかな~。
でも、ヘリのプロペラで首チョンパシーンは大好きでした~。


★★1/2