ラジオを聴いていたら、二人の男性アナウンサーが自分のextreteな体験を話していました。
若い方の男性は、キリマンジャロに登った話を、もう一人の男性は26時間かかって100㎞歩いた話をしていました。
キリマンジャロ登山は最後の600mが死ぬほどしんどかったそうです。頂上までやっとの思いで辿り着いても、頂上に長い時間滞在することは、酸素が薄いので、死につながるそうで、頂上でゆっくり休憩することも許されず、ぼろぼろの体でとりあえず1000m下ったとか。
5000mを超える山に挑むというのは壮絶な体験です。
100㎞歩いた人は、足の指がひどい状態になったと話していました。
よく頑張った自分へのご褒美として、5万円の傘を買ったそうです。
100㎞を歩くのはそれほどしんどかったということでしょう。
人に語れるextremeを持ち合わせている人は幸せだと思います。
私にとってのextreteな体験は何かしら…と考えました。
その1 27歳頃、室戸岬から日の出を見るということを目指して、高知市から歩いたこと
残念ながら完歩できず、翌朝、室戸岬の手前数キロで諦めてしまいました。
犬にとって、眠らずに歩き続けるというのは無理なことのようでした。
そうとも知らず、ボディガードとして犬を連れて行ったのです。
途中から10㎏程度の犬を抱っこしながらの歩行になり、私は疲れちゃいました。
もし、私一人だったら、日の出には間に合わないとしても、室戸岬には立てたかなぁ…。
その2 29歳頃、5㎞マラソンに出場したこと
マラソン大会のない高校出身でしたので、5㎞さえも走ったことがなかったのです。
だから人生初めての長距離マラソン体験でした。
普段は全く運動をしない生活。
事前に一度だけ大学の運動場を数周走っただけで挑みました。
たった5㎞でしたが、マラソンのしんどさは十分にわかりました。
しんどいなぁ、歩こうかしら…と何度も思いましたが、沿道の人たちからの声援から力をいただき、歩くことなく、完走できました。
その3 60歳で30㎞歩いたこと
朝日新聞ツーデーマーチ30回目の記念大会でした。
数字がきれい(60と30と30)という理由で、ツーデーマーチの一日に参加したのです。
30㎞はそれほどしんどい思いをせずに歩けました。
が、帰りのバスに乗って座った瞬間、膝の裏の痛みに気が付き、かなり体をいじめて歩いていたことを知りました。
30㎞以上のウォーキングは私には無理だなぁと思いました。
友人の息子さん夫婦は100㎞マラソンに出場したそうです。どんな体力の持ち主なんだろう!と思います。
どの体験も今はできません。というか、やろうという気力がありません。
やりたいことがあるなら、いつか…と言っていないで、その時にやらねば悔いが残りますね。
もちろんextremeな体験ばかりがすばらしいわけではありません。
「時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないで下さい。」というスティーブ・ジョブズの考え方は、私が「人生こうありたい」と望む形に近いと思います。
メメント・モリを基にした、スティーブ・ジョブズの「もし今日が人生最後の日なら、自分は何をするだろうか?」「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか?」が、心に響いてきます。
一方で「2023年ももう半分終わった、何もせずに…」という思いも持っています。
確実に成し遂げたいことがない人間である私は、それらが交錯する中で中途半端にしか生きていけないということなのでしょうか。