お湯の国 日本

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菅江真澄の道:恐山温泉(奥の浦うら)

2011年12月31日 |  🐵下北半島物語 .

映像:恐山中にある五つある温泉施設の中の筆者が一番好きな湯小屋「花染の湯」

尊敬する紀行家菅江真澄は蝦夷地から佐井村にわたり恐山に辿り着いた。そして
そして江戸時代の恐山(温泉)の様子を詳細に日記に記していた。万事不便な時代
の探査は現代の温泉探査の貴重な資料となっている。先人菅江真澄に感謝である。

記録:菅江真澄遊覧記三 (奥の浦うら)より
  『剣の山の麓には・・・ふる滝の湯、ひえの湯、めの湯、花染の湯、しんたき
   の湯といって、湯桁が五ヵ所あり、病人がそれぞれに集まっている。湯
   浴みをするには、女は紺の湯まきをして大勢ならび、頭に手拭をかけ・・・

(現代の探訪記録)
東日本大震災で身内を亡くした人々がこの地に辿りつき憔悴しきった体を癒すの
に最適な湯船がこの『花染め湯』だ。恐山にある4つの湯小屋の中で、唯一混浴
の湯小屋は宿坊の影に隠れて入浴する人もあまり居ない。しかし、白い肌をピン
ク花のように染める強烈な硫黄泉は、極上の湯といっても過言ではないだろう。
たとへ身内の霊を確認でき無くても、「黄泉の湯」に浸かった喜びが湧くだろう。

参照#①菅江真澄(紀行家・歌人)探訪紀 ②恐山温泉「花染の湯」湯殿景観


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