ひかり苔を見た後、海岸の温泉を目指す。沖には国後島が付いてくる。この海岸線
は走っても走っても北方国土が付いて回る。しばらく走ると右手海岸に岩で湯船を
作った海中温泉が現れる。辿り着いた時は夕刻、満潮入浴制限のバーが降りていた。
残念、なんとか撮影だけでもと、管理している近くの方に頼んで許可を得た。温泉
の目の前に住んでいる方は非常に迷惑そうな顔をして『悪さをするんじゃないよ!』
とはき捨てるように言った。心外である。まるで何かいたずらをするような口調だ。
たぶん、心無い観光客がマナーを守らないのだろう。一方では、自分達の入浴用の
小屋はしっかりキープしている。一体、自然の恵みは誰の物なんだろうという疑問
が沸く。…………このような共同風呂の保全は何処も管理の面で、面倒な問題が多い。
その後:何回か訪問し、満ち潮に関係なく入浴禁止の看板がたっていたが。入湯を
果たした。子の入浴で地元の観光行政の適切な対応が必要と感じた次第だ。
【Data】食塩泉 64℃ PH不明 源泉:瀬石温泉