こんにちは、マダム青い森です。
「津軽ではないと思うからぜひ食べて」と、
先日、知人にお菓子をいただいきました。
こちら「豆しとぎ」です。
「しとぎ」は、つぶした米の粉で作ったもちのこと。
古くから神さまへのお供えものにつかわれていたそうです。
昔は全国的に食べられていたようですが、
今は、青森や九州のごく一部だけだとか。
津軽で食べられる「しとぎもち」はあんこも入っていますが、
「豆しとぎ」は文字通り大豆を混ぜたもので、
あんこは入っていない、ごくシンプルなお菓子。
南部地方で「しとぎ」といえば、「豆しとぎ」だそうですが、
あんなしの「豆しとぎ」は津軽にはないみたいです。
逆にあんこの入ったしとぎも、南部にはないってことよね。
豆が入っているのは、南部地方は何度も冷害に見舞われ、
米が津軽以上に貴重だったことによるものと言われています。
なるほどなぁ。。。
米どころの津軽と違い、何度も飢饉に見舞われた南部。
同じ青森県でも津軽と南部では気候も異なり、
食べ物や文化も違っているのはそういうことなのね。
🍎 🍎 🍎
さて、この豆しとぎ、切ってそのまま食べられます。
ういろうを素朴にした感じかな?
あぶるともっとおいしいとのこと。
やってみました!
熱を加えることで、青大豆の甘味が強調されるみたい。
少し焼き目をつけると香ばしくておいしい!
伝統あるお菓子のおかげで、
今日のお茶の時間はいっそう豊かな気分になりました。