日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

宿題考。

2015-08-30 08:56:54 | 発達応援
雨の日が続くと、暑いってどんなだったっけ?と思ってしまいますね。今日は長袖の上着を持ってお出かけです。

夏休み終わりだから、宿題についてふと考えました。

中学校で支援員を始めた頃、私が元々、高校で国語を教えていたこともあって、支援クラスの子どもたちの国語の宿題を作ることになりました。

みんなそれぞれ、持っている課題が違うので、ひとりひとりの課題に沿った宿題を作り出していました。しかし、学校ではうーんうーんと唸ってわからなかったり、苦労するような問題も、宿題にするとパーフェクト!少し難易度を上げてもちゃんとやってきます。

むしろ、学校では色々なヒントを出せば、時間をかけてでも出来る子が、宿題だとわからずに昼休みや放課後に一緒に考えてやることがありました。

色々聞いてみると、パーフェクトに宿題をしてくる子は、家で保護者の方と一緒に取り組んでいることがわかりました。

私は、まさか中学生が宿題を保護者と一緒にやっているなんて思いもよらないことでした。

そこで、できなくてもいいし、忘れてもいいから、とにかく、保護者の方には宿題を一緒にしなくて良いですから、とお伝えしました。
そして、宿題でわからない、できない所は、学校で宿題を出した私と一緒に考える。宿題をやるのを忘れたら、朝にきちんと「忘れました」と言いに来る。この2つを徹底していきました。

はなまるをもらうことが大好きな子どもは、中々、宿題を空欄で出すことに抵抗しました。
学校で自分で考えるのは面倒だと思う子も、中々、骨が折れました。

でも、同級生も同じように忘れたら怒られ、わからなければ教えてもらっている、そんな姿を見ることで、だんだん、できるようになってきました。

自分で学ぶということを少しずつわかり始めた子どもたちは、「わからないって、悪いことでも恥ずかしいことでもないんだね。」と一緒に放課後に勉強をするようになったりもしました。

手を貸したり、離したり。近くの保護者の方はどきどきだっただろうなぁ、と近頃になって思うことでした。
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