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日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

無理しても大丈夫。

2017-09-01 22:01:20 | 発達応援
 一日一日、秋を感じる日々ですね。
今日、積込みの仕事で汗が流れ落ちていないことに気がつきました。

 でも、仕事から帰るとまだまだ風呂に入らずにはいられません。
仕事後の風呂がなくなるのは、あとどのくらいかなぁ。

 「無理をしないでいいですよ」という声掛け。
色々な場面で、聞くことがあります。

 私も使ったことがある言葉ですが、
この言葉を言ったところで、相手が「じゃあ、手を抜かせてもらいますね。」となったら、
「ええーーーーっ!」となるような場面も結構あります。

 そんなとき、自分がどれだけ、自分の気持ちから出ていない、手あかのついた月並みな言葉を使っているか、ということを
反省したり、再確認したりしたりすることが幾度もあります。

 ところで、よく、凸凹っ子たちは「無理しないでいいからね」「無理させないでくださいね」と言われていていますね。

 私の教室でも学校や病院で先生方にそんな声掛けをされて、
「このまま、何もさせなくていいの?それで、この先どうにかなるの?」と、
不安を抱えていらっしゃる親御さんに出会うことがあります。

 私は、月に何度かだったり、数ヶ月に一度お子さんと会うだけなので、
毎日、お子さんと接している方々とは印象が違うのかもしれません。
でも、教室でお子さんと会う限りでは、お子さんたちの気力は充実しているし、
自分の中のエネルギーの使い道を模索しているように思えたりします。

 「無理をしないで、させないで」という言葉で、子どもの周りの人たちが、
子どもを腫れ物のように、薄いガラスの置物のように繊細なものに仕立て上げて、
問題を先送りにし、自分の責任逃れをしようとしていないか?

 そんなことを思うことが多々あります。

 確かに、色々なことに疲れて、ヘトヘトになっている子どもたちもいます。
でも、ヘトヘトでもヘトヘトなりにできることはあるはずです。

 社会の中で仕事をしたり、学んだりしている私たち大人は、
ヘトヘトでもしなきゃいけないときがあることを知っているし、
だからといって、「今、私、へっとへとでさー。」と言ったからと責め立てられるほど、
世の中の懐はちっちゃくないことも知っていると思います。

 ちょっとずつでも進むことができるし、休憩もできる、
ガツーンと進みたければ、進むこともできる、そんな自在さが社会の中にはあると私は思っています。

 そんなことを知っていれば、
「無理しちゃいけないよ!」と子どもたちを家に引きこもらせることもないし、
何もせず、何もさせないことを良しともしないのではないかなぁ、と思うのです。

 気力があって、エネルギーのあるお子さんのしようとすることは、
もしかすると賢い大人の目には、無駄で効率悪く、何やってるんだ!とうつるかもしれません。

 でも、体力のない大人と違い、有り余る体力もエネルギーも回復力もある子どもたちは、
そんなに効率よく動く必要はない生き物なのだと思います。

 子どもたちがそれぞれ選んだ、無理やムダをたくさんして、
自分で次を考える拠り所を作ることができるといいな、と思うことです。