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アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

21世紀の南極探検の、世界一高い出前

2016年07月23日 | 生活
トレンドでも音楽でもない話題を引っ張ってスミマセン

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そんなわけで、スコット隊は生きて帰れなかったんですけど、でも、数々の不利な条件(失敗と思われる事柄)を乗り越えて、ずいぶん惜しいところまで到達しましたよね。何かあとちょっとなんとかなってたら、生還できたのではないかと。

と、思ったのかどうか、2014年に、あえてスコット・ルートを徒歩で!! 制覇した人たちがいます。
南極点往復の旅、その現実

プランはシンプルで、徒歩で橇引いて、南極大陸を南極点まで行って帰ってくるというものです。

…この、21世紀に??

最初から馬も犬もなく、メンバーもたったの二人ということで、非常にわかりやすい。不確定要因が少ない。

別に、当時の装備にこだわるとかそういう企画ではないようで、写真を見る感じ、今どきのウェアやテントを使っています。
昔と違うところは、テントに太陽電池パネルが貼ってあって、夜毎、ブログをアップしたりできるということです(o_o)

GPSも持ってます。

でも、とにかく人力で行って帰って来るというのがコンセプトなので、それに必要な糧食+装備を乗せた橇を、人力で引いてずっとずっと行けるか、耐久力勝負ということになります。

持って行ける分を日割りすると、一日分が6000カロリーということになったそうなのですが…
まぁ一日だらだらとオフィスワークしてる我々が一日それだけ食べたら大変なことになりますが、
超寒いところで超重労働をしている彼らはそんなんじゃ足りないんです。

橇を引いているとこれじゃ日々痩せてきちゃうんです。

結局100日余りで22キロ(!)痩せてしまったそうですが、どうですか? 「南極ダイエット」効果絶大です。寒さが効くようです。ただしアメリカに帰ったら飢餓感からすぐリバウンドしたそうですけど(TEDでそんなこと言ってた)。

それでも6000カロリーずつ補給できてればまだよかったんですが、天候が悪くて補給地点まで進めず、ほんとに死にそうになったときがありました。低体温症で危険な状態になったので、

僕たちは食料追加の連絡を入れたんだ。世界一高価な出前だったよ。いくらかかったのか知りたくないね。莫大な費用の一部になったよ。」

無線で連絡を入れると、南極大陸のどっか遠くから、12時間かかってやってきて空から補給物資を落としてもらえるというセーフティーネットがあるんです。これがスコット隊と違うところです。生きててよかった。

もちろん、そういう手段を使うにあたっては葛藤もあったようですが、死んではしょうがないですからね。

ともかく、極地を徒歩で人間が行く距離としては世界記録を達成したようです。そりゃそうだ。
というかスコット隊からはるばる100年間、挑戦した人はいなかったんですね。

それはなぜか、というと…
あんまりばかげているからだろう(と、ご本人がいっています)

大変なばかりであまり報われない(ような気がする)不思議な企画です。不思議すぎてすごい、とか、ともかく超頑張ったところもすごいと思います。なにしろ、現在では、こうやって苦労して南極点に到達したときは、アムンゼンやスコットの感激とは違う何かが。

アムンゼン・スコット基地

キッチン、食堂、運動ルーム、売店、シアター、新鮮な野菜が栽培できる部屋(!)まで揃ったゴージャスな基地です。
人が暮らしてると出るゴミは、南極で処理できないので飛行機で持ち帰らねばならず、それまでただ積んであるのでゴミの山です。

基地を見てゴミを見て、そしてそこに入らないで引き返す。

21世紀の南極探検は、スコットのときとは違いますがこれはこれで感動を呼ぶ冒険には違いありません。
(TED 南極点に行って戻る — 人生で最も厳しい105日間) ←おもしろかった

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コメント (2)
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