縮みゆく友達
今年の1月に会社の1年先輩の友人達に声を掛けて6人で飲み会をしました。場所は私の娘夫婦がやっている餃子バル業態のお店で、最寄り駅から10分も歩きますのに皆さん快く集まってくれました。社会人ラグビーの決勝戦前日と言う事も有ってか飲み会は大変盛り上がり、また餃子も美味しいと評判で、又このお店このメンバーで集まろうと皆さんが言ってくれました。
5月の連休明けに1月のメンバーに又やりましょうと声を掛けましたところ6月の末にやろうと話はまとまったのですが2人の欠席が有って今回は4人でと言う事になりました。欠席メンバーの1人TSさんには私が声を掛けたのですが、腰を骨折して3月からベッドの生活をしているので出られないと言います。最初は膵臓がんを疑われてMRIの検査も受けたのだが骨粗鬆症による骨折と判明したのだそうです。TSさんは体が大きく骨も太く、手首などは私より2倍は太いのに骨粗しょう症とはこれ如何にと言いますと、いやあ、まあ、そうだけど、それよりも3月からベッドの生活なのでそれが辛いと言います。ゆっくり治してねと電話を切りました。
6月末の飲み会の当日、最寄り駅で待ち合わせますとKSさんが意外な事を言います。TSさんは骨折じゃ無くて白血病なんだってよ、知らなかった?
そこで2人の欠席者について。
飲み会から数日後、私が恐る恐るTSさんに電話をしますとTSさんが電話を取ってくれました。なに、骨折じゃ無かったって?と聞きますとTSさんはその経過を話してくれました。
昨年リタイア後初めての健康診断を受けたところ血圧が高かった。当初は薬を飲まずに生活を変える事で血圧を下げるようにしていたのだがとうとう降圧剤を飲む事になり、降圧剤を飲んで血圧を下げた際に医者が採血をして調べたところ血液の構成に問題が有ったので総合病院を紹介してくれ、散々検査をした結果、白血病の診断が確定したのだそうです。
TSさんのお子さん達が色々と調べてくれて渋谷の総合病院に転院したのだが最初から全く同じ検査をされたのでそれが辛かったと言います(病院ってそうだよね)。70才を過ぎての白血病には完治する治療は今のところ無いそうですが主治医の先生は5年や10年は持つし、そのうちに新しい治療法も出て来るだろうと呑気な事を言う。これから4ヶ月は毎週抗がん剤の治療を受け、それが終わったら月に1度の採血に替わるのだそうです。私が何と言えば良いのか言葉が見つからないと言いますとTSさんも、僕も言葉が見つからない、そしてもう4ヶ月もベッドの生活をしていてそれがキツいと言いました。
お大事にと言って電話を切りましたがTSさんの声には張りが有りました。
もう1人の欠席者
KSさんはもう1人の欠席者MTさんについても恐ろしい事を言います。MTさんの38才のお嬢さんが乳がんで、飲み会の丁度この日に治療を始めるのだそうです。お嬢さんにはお子さんが有るとも言います。これは辛い。お嬢さん本人も辛いでしょうが、父親のMTさんも何もしてやれないのでさぞ辛い事でしょう。私の先の妻は進行乳がんで39才で亡くなりましたが、私自身の淋しい悲しいよりも優先して3人の子育てが有りましたのでこれは他人事では有りません。しかしあれから29年、医療技術も相当進んでいますからMTさんのお嬢さんには是非完治して欲しいと願います。
今年の1月には6人で楽しく飲んだのに6月には4人に減ってしまった、次回は何人になるのだろうねと何故か明るく笑顔で飲み会はお開きとなりました。
実はこの他にも腰を骨折して一緒に飲めなくなっている会社の3年先輩の方もおられますので、僅か半年で飲み友達を3人も失ってしまいました。飲み友達は1人減ったから1人増やそうと言う訳には行きません。気が合う人で無いと駄目ですから。
嫌な年回りになって来ました。友達の輪が段々と縮んで行きます。
今年の1月に会社の1年先輩の友人達に声を掛けて6人で飲み会をしました。場所は私の娘夫婦がやっている餃子バル業態のお店で、最寄り駅から10分も歩きますのに皆さん快く集まってくれました。社会人ラグビーの決勝戦前日と言う事も有ってか飲み会は大変盛り上がり、また餃子も美味しいと評判で、又このお店このメンバーで集まろうと皆さんが言ってくれました。
5月の連休明けに1月のメンバーに又やりましょうと声を掛けましたところ6月の末にやろうと話はまとまったのですが2人の欠席が有って今回は4人でと言う事になりました。欠席メンバーの1人TSさんには私が声を掛けたのですが、腰を骨折して3月からベッドの生活をしているので出られないと言います。最初は膵臓がんを疑われてMRIの検査も受けたのだが骨粗鬆症による骨折と判明したのだそうです。TSさんは体が大きく骨も太く、手首などは私より2倍は太いのに骨粗しょう症とはこれ如何にと言いますと、いやあ、まあ、そうだけど、それよりも3月からベッドの生活なのでそれが辛いと言います。ゆっくり治してねと電話を切りました。
6月末の飲み会の当日、最寄り駅で待ち合わせますとKSさんが意外な事を言います。TSさんは骨折じゃ無くて白血病なんだってよ、知らなかった?
そこで2人の欠席者について。
飲み会から数日後、私が恐る恐るTSさんに電話をしますとTSさんが電話を取ってくれました。なに、骨折じゃ無かったって?と聞きますとTSさんはその経過を話してくれました。
昨年リタイア後初めての健康診断を受けたところ血圧が高かった。当初は薬を飲まずに生活を変える事で血圧を下げるようにしていたのだがとうとう降圧剤を飲む事になり、降圧剤を飲んで血圧を下げた際に医者が採血をして調べたところ血液の構成に問題が有ったので総合病院を紹介してくれ、散々検査をした結果、白血病の診断が確定したのだそうです。
TSさんのお子さん達が色々と調べてくれて渋谷の総合病院に転院したのだが最初から全く同じ検査をされたのでそれが辛かったと言います(病院ってそうだよね)。70才を過ぎての白血病には完治する治療は今のところ無いそうですが主治医の先生は5年や10年は持つし、そのうちに新しい治療法も出て来るだろうと呑気な事を言う。これから4ヶ月は毎週抗がん剤の治療を受け、それが終わったら月に1度の採血に替わるのだそうです。私が何と言えば良いのか言葉が見つからないと言いますとTSさんも、僕も言葉が見つからない、そしてもう4ヶ月もベッドの生活をしていてそれがキツいと言いました。
お大事にと言って電話を切りましたがTSさんの声には張りが有りました。
もう1人の欠席者
KSさんはもう1人の欠席者MTさんについても恐ろしい事を言います。MTさんの38才のお嬢さんが乳がんで、飲み会の丁度この日に治療を始めるのだそうです。お嬢さんにはお子さんが有るとも言います。これは辛い。お嬢さん本人も辛いでしょうが、父親のMTさんも何もしてやれないのでさぞ辛い事でしょう。私の先の妻は進行乳がんで39才で亡くなりましたが、私自身の淋しい悲しいよりも優先して3人の子育てが有りましたのでこれは他人事では有りません。しかしあれから29年、医療技術も相当進んでいますからMTさんのお嬢さんには是非完治して欲しいと願います。
今年の1月には6人で楽しく飲んだのに6月には4人に減ってしまった、次回は何人になるのだろうねと何故か明るく笑顔で飲み会はお開きとなりました。
実はこの他にも腰を骨折して一緒に飲めなくなっている会社の3年先輩の方もおられますので、僅か半年で飲み友達を3人も失ってしまいました。飲み友達は1人減ったから1人増やそうと言う訳には行きません。気が合う人で無いと駄目ですから。
嫌な年回りになって来ました。友達の輪が段々と縮んで行きます。
中学の時、特に仲の良かった親友が肝臓がんでなくなりました。寂しい限りです。
嬉しい事より、悲しい事の多い年代ですが、明るく生きていきたいと思っています。
早速のコメントを有難うございます。夢でご自身の年齢に驚かれたと言うのは可笑しいですね。明け方に見た夢が怖く無かった日は何故か1日が爽快ですね。
日野てる子のハワイアンに「別れの磯千鳥」と言うのが有ります。「逢うは別れの始めとは 知らぬ私じゃ無いけれど 切なく残るこの想い 知っているのは磯千鳥」・・・昔の歌は良いですね。