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ANANDA BHAVAN 人生の芯

ヨガを通じた哲学日記

ヴァイラルメディア

2014年09月17日 | 日記
ヴァイラルメディア

 facebookの友達がどこから探して来るのか毎日面白そうな動画を次々にシェアしています。動画には2通り有るようで、タイムラインの映像画面がそのまま動き出すものとそうで無いものです。そのまま動き出す動画はこれまでも楽しんで来ましたが、この間そうで無い動画を見ようと思い立ちました。友達がシェアして私のfacebookのホームに並んでいる映像画面をクリックしますと別の画面が現れて「〇〇にログインして下さい」と表示されました。友達がシェアしているのだから安全だろうと思いながらクリックしますと次の画面に変わって「あなたのメールアドレスをいただいても良いですか?」と聞きます。これは怪しい、止めておこうと私は動作を中断しました。

 私は友達がシェアしている別の映像画面を動かして見ようとクリックしました。するとやはり画面が変わって「先ずは(いいね!)をクリックして下さい」と出ます。(いいね!)くらいどうでもいいねと(いいね!)をクリックしますと次の画面に変わりましたが動画は動き出しませんでした。

 2、3日前に知ったのですが、動画を見ようとする時に向こうから何らかのアクションを要求するのはヴァイラルメディア(ウイルス的メディア)と言うそうですね。こう言うのに付き合いますとfacebookに登録している住所、氏名、生年月日、メールアドレス等の個人情報を抜き取られる危険が有るのだそうです。私はこれ等の個人情報を抜き取られたのかも知れませんが、この程度の内容なら私はそれを個人情報だとは思っていません。アマゾンで買い物をしますと、あとでアマゾンからメールが来て私が興味を持ちそうな本の紹介をしてくれます。私の趣味や思想をすっかり握られているのですからインターネット上で私は丸裸ですね。住所、氏名、生年月日程度の個人情報で騒ぐのは、もう時代遅れでしょう。

 この間、ベネッセが顧客名簿を盗まれて大量の個人情報が流失したとマスコミが騒いでいましたが、あの事件の犯人は何億と言う個人情報を売った見返りに400万円程度しか受け取っていないようで、所詮は何億件につき400万円程度の情報だったのでしょう。あの時マスコミがあんなに騒いだ理由が私には未だに分かりません。なにか政治的な意図が有ったのかも知れませんね。

 さて、facebookのホームを閉じて自分のタイムラインを開いて見ますと、さっき私が見ようとした映像画面が2件並んでいて、私がこの2件の映像をシェアしましたと表示されています。動画を見た上で(シェアする)ボタンを押した訳では無いのに、これでは私が誤解を受けてしまいます。私は最初の動画は見る前に中止しましたし、次の動画も見てはいません。それなのに私がこの2件の動画をシェアしますと、私がこの2件の動画をオーソライズして紹介している事になりますでしょう。

 最初の映像画面の下に私は「この動画を見る前に中止したのにシェアしましたと表示されるのはどう言う事?」とコメントを入れ、次の映像画面の下には「うっかりシェアしてしまったようです、これは私の本意では有りません」とコメントを入れました。私がシェアしたと誤解されて画面をクリックされるのを防ぐ為です。

 それから3日程経ってfacebookの自分のタイムラインを開きますと、あの2件の映像画面がコメントと共にタイムラインから削除されていました。ヴァイラルメディアの胡散臭さよりもこっちの方が私には驚きでした。何百万、何千万、何億と登録されているfacebookはfacebook社によって監視され、コントロールされているのか。しかしどうやって。



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全斗煥(ぜんとかん)大統領

2014年09月12日 | 日記
全斗煥(ぜんとかん)大統領

 1984年の9月某日、私は休日出勤をしました。その日は韓国の全斗煥大統領の車列が赤坂見附の交差点を通る事は私も分かっていました。私の会社のビルは赤坂見附の交差点に面しており、私の部署はビルの8階に有りました。

 休日出勤をして見ますとその日は私の他に誰も出勤して居ません。あの頃は携帯電話もパソコンも無く最新の通信手段がテレホンカードだと言う時代でしたが、仕事を始めますと同じフロアのあちこちの部署で電話が鳴ります。電話を取ればそれが私とは関係の無い部署のお得意先からの苦情だとはなんとなく分かりますし、私に苦情を言われても私には何も出来ない事は分かっていますから電話は取らないと心に決めてはいるのですが何だか気にもなります。私の自宅で何かが起こり妻が会社に電話を掛けているのかも知れないと思いますとどうにも落ち着きません。それでも私は意を決してあちこちで鳴っている電話を無視して仕事を続けました。

 しばらく仕事をしていますと今度は会社の外の様子が気になります。そろそろ全斗煥大統領の車列が来るのだろうかと私は8階の窓から赤坂見附の交差点を覗いて見ました。車列はまだのようで、再び私は机に戻りました。そうしましたら間もなく8階のフロアに警察官が入って来ました。警察官が「ここで何をしていますか」と聞きますので「ご覧の通り、休日出勤です」と私は答えました。警察官は「窓には近づかないで下さいね」と言ってフロアを出て行きました。監視されていたのか。

 何しろ韓国の大統領が初めて来日するのですから厳しい警備をしていたのでしょう。あの頃は金大中拉致事件やらラングーン爆破事件やらキナ臭い事件が頻発していましたから韓国の大統領を迎える日本政府も相当神経質になっていたようです。全斗煥大統領の車列はそのあとすぐに赤坂見附の交差点を通過しましたが、私は窓に近づいて大統領の車列を見る事も無く休日出勤を終えて帰宅したものです。

 インターネットで調べて見ますと韓国の全斗煥大統領の在任期間は1980年から1988年までと有ります。1988年と言いますと今から26年前です。わずか26年前の韓国はまだまだ軍事政権だったんですね。そう言えばあの少し前に私はワイン課で、金大中事件の起こった九段下のホテルグランドパレスを担当していました。
コメント (2)
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無駄な会話

2014年09月05日 | 日記
無駄な会話

 この間、大学時代のクラブ活動の2年後輩のMが亡くなり、私は行きませんでしたが友人TKとMKがお葬式に行きました。そしてお葬式のあと友人TKから私にメールが入りました。学生時代が懐かしく、久しぶりに友人TTを交えて食事をしよう、メンバーはお葬式に行った友人TKとMKに、友人TTと私との4人でやろうとの事で、私も快諾しました。場所は神楽坂だそうです。神楽坂か、あの辺は道が入り組んでいるよな、お店がすぐに分かるかな、何だか嫌な予感。私はホームページの地図を頭に叩き込みました。店名は「鳥茶屋」と有りますので値段はそんなに高く無いようです。当日はとんでもない細道を3度程曲がって約束の時間通りにお店に着き、私が絶対に道に迷うだろうと確信していたTKとMKとをがっかりさせて見せました。

 友人MKは博識でドライ、徹底的に相手を論破する所が有ります。一方友人TTも鋭く切り込むところが有るけれどもMKのようにドライでは無く、豊かな感性を言語化するのが得意な詩人タイプ。そして友人TKは切れ味の鋭いこの2人の話をニコニコと受け止めるポジションなのでこの3人の相性はピッタリのようです。そして私はMKやTTと切り結んではスリルを味わうのが堪らないと言う変人です。

 私が「facebookが友達の誕生日を知らせてくれてその友達にお祝いを言うように仕向けられるのが嫌だよ」と言いますとMKはfacebookはそんなものじゃない、facebook社の都合の良いように画面を操作して、見せたい物だけを見せて会社の好きなようにfacebookメンバーを誘導しているのだと説明してくれました。なるほど、facebookをやる時にはハナから騙されている事を念頭に置いた方が良いようです。MKはまた広告代理店業界の暗黒部分、社員達が如何にして落とし穴に落ち込んでしまうのかも話してくれました。私は酒類メーカーに勤めていて良かったとしみじみ思います。MKが「何才まで生きるつもりだ」と聞きますので「邱永漢が、70才を過ぎたら銀行がお金を貸してくれなくなったって昔こぼしていたよ」と私が言いますとMKは「心身共に人格を維持出来るのは80才まで、あと10年くらいだ」と言います。これからの10年余りをどう過ごしたものでしょうか。

 そうこうするうちにTTからTKの携帯に電話が入りました。TTはどうやら地下鉄で降りる駅を間違えたようです。TKは嫌な顔もせずTTを迎えに行きました。TKはそう言う男です。でも、神楽坂は入り組んだ街だから、まあ仕方が無いか。TKがTTを連れて来て皆が揃うとMKは思い切りTTをからかって見せ、TTもそれを楽しんでいるフシが有ります。そしてTT曰く、「何か食わせろ、クソ暑い中を昔は青線だった北品川あたりで仕事して来たんだぞ」。

 友人TTはブログを書いていて私も楽しみに読んでいたのですが、ここの所ブログを更新していません。そしてTTは毎日facebookで脱原発やら政治家への不満やらを書き募っています。酔いの回って来た私はTTに言いました、「朝日新聞を読んでいれば誰でも言えるような事をTTには書いて欲しく無いよ、TTは詩人だよ、facebookを止めろとは言わないけれどブログを書いてくれよ」。TTは「分かった、書くよ・・・面倒くさいなあ」と言います。Facebookと較べてブログは確かに面倒です。テーマを決めて簡単なプロットを作り、実際に書いて見て誤字は無いか、文にリズムは有るかと4日程推敲してからアップしますから仕事の忙しいTTには面倒な話なのでしょう。でも、以前は書いてたじゃん。

 さて、話題が友人YKの事になってTTが「YKは内向きなんだよ」と言いますので私が「内向きだけど、内が無いんだ」と応えますとTTは「そうか」と言います。この会話が理解出来ますか?この4人ですとこんな会話が通じるのです。お互いがお互いを分かっているので個々の感性に触れるような内容の会話もテンポ良く進む、こんな友人達が有るのは本当に有り難い事です。

 飲み会も終わってお店を出て、帰りの電車は友人TTと私の2人でした。「MKは都会人なんだよなあ」とTTが呟きますので私が「MKは都会人だけどピュアだよ」と応えますとTTはしばらく黙っていました。話題を変えて私が今年の3月に夫婦でインド旅行をし、ヴァラナシのラヒリ・マハサヤのお寺で5分余りの間そこに居ない人と英語で会話した事を言いますとTTは「それには2通りの解釈が有るなあ」と応えます。私がTTはどんな解釈をするのだろうかと期待していますと、電車がTTの駅に着きTTはそのまま電車を降りて帰って行きました。そして私が帰宅しますと時刻はほとんど午前零時近くでした。在職中は兎も角、午前零時の帰宅は本当に久しぶりでした。

 この年になりますと新しい友達はそうそう出来るものでは有りません。初対面の人と話す時にはその人の人格や人柄、得意分野や知識、そしてどのような人生を歩んで来たのかを探ります。そしてそれが分かったからと言って友達になれる訳では有りません。気持ちが通じないと駄目です。ですから今回のように、打ち合わせ等では無い無駄な会話が遅くまで続けられる友人達はとても大事で、まだまだ失いたく無いものです。



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