逆噴射
16日は妻と衆議院総選挙の投票に行きました。今年の12月は随分と寒いのですが、この日はポカポカ陽気のコート要らずで絶好の散歩日和でした。
投票所に入り、郵送された投票案内票をチェックポイントの青年に渡しますと青年は赤鉛筆でチェックを入れ、小選挙区の投票用紙をくれます。投票用紙に記入して振り返りますと小選挙区用の投票箱が有り、投票用紙をそれに投函しますと次のチェックポイントが有ります。そこでも青年がチェックを入れ、比例代表の投票用紙と裁判官信任の投票用紙をくれました。夫々に記入して振り返りますと今度は投票箱が2つ有りました。比例代表用の箱と裁判官信任用の箱です。私が夫々の投票箱を確認していますと、私の隣の爺さんが2枚の投票用紙を重ねて持ち、裁判官信任用の投票箱に一緒に投函してしまいました。そこの当番のおばさんがそれを阻止しようとしたのですが突然の行為に対して声も出ず、一瞬にて爺さんの勝ちでした。「この爺さん、相当もうろくしているね」と私は夫々の投票箱に投函し、投票所を出ようとしますと別のおばさんに阻止されます。おばさんは「次はそちらです」と東京都知事選挙のチェックポイントを示しました。此度の東京都知事選挙には私の高校時代のクラスメイトが立候補していますので、ここは1票でも加勢をしようと決めていましたのに、都知事選挙そのものを忘れてしまうとは私も相当なもうろくぶりで有りました。
夜の8時になりますとテレビで開票速報番組が始まります。私達は日中に投票を済ませていますので、馬券を買って競馬を見ているように気分が高揚し、馬券を買わないで見ているのとは大違いです。そうしますと、あらあら、自民党の大勝利。「嘘つきは泥棒の始まり」、「憎いは民主党」という気分での逆噴射という結果でした。原発はどうするの?消費税は?道州制は?TPPは?赤字国債新規発行の抑制は?脱官僚主導はどうするの?重要な政治課題を放ったらかしにして感情任せの逆噴射。
3年前の総選挙では、自民党が政治は官僚に任せて党内の権力闘争ばかりしていたところに民主党が甘い言葉を掛けて国民の心を掴んで大勝利しましたが、民主党は自民党より以上に政治は官僚に投げて党内の権力闘争に明け暮れ、その結果の今回の選挙だったのに・・・。変わったのは政権政党名で変わらないのは官僚政治。重要な政治課題をぶっとばしての逆噴射と呼ばずして何と呼びましょうか。
近いうちに、一定の目途がついたら、自民党は政治を官僚に任せて党内の権力闘争を始めますよ。これはトラストミーで有ります。
一方で小沢一郎さんは自分で掘った落とし穴に落ちて座敷牢に入ってしまいましたね。
ところで政治家とはどんな職業だろうか。政治家は個人商店に似ています。個人商店は仕入れた物品を売り、売った値段から仕入れた値段を引いて儲けを出しますが、政治家は「権利」を売ります。「権利」に仕入れ値は有りませんから丸儲けとなります。TPPを例に取ってみますと、「TPP絶対阻止」は農民の補助金をもらい続ける権利を売る言葉ですし、「TPP推進」は経済団体の貿易自由化の権利を売る言葉です。「TPP絶対阻止」では見返りに次の選挙での票をもらって当選し、年収3千万円プラス多くの特典つきの代議士生活が手に入りますし、「TPP推進」では見返りに政治献金というお金が手に入ります。政治家は日本の将来など考えてはいませんね。
自民党は民主党より以上に赤字国債新規発行の金額を増やすようですし、何が財政規律なのでしょうか。お先真っ暗の逆噴射で有りました。あとで怒っても駄目ですよ、もう決まっちゃったんですから。
16日は妻と衆議院総選挙の投票に行きました。今年の12月は随分と寒いのですが、この日はポカポカ陽気のコート要らずで絶好の散歩日和でした。
投票所に入り、郵送された投票案内票をチェックポイントの青年に渡しますと青年は赤鉛筆でチェックを入れ、小選挙区の投票用紙をくれます。投票用紙に記入して振り返りますと小選挙区用の投票箱が有り、投票用紙をそれに投函しますと次のチェックポイントが有ります。そこでも青年がチェックを入れ、比例代表の投票用紙と裁判官信任の投票用紙をくれました。夫々に記入して振り返りますと今度は投票箱が2つ有りました。比例代表用の箱と裁判官信任用の箱です。私が夫々の投票箱を確認していますと、私の隣の爺さんが2枚の投票用紙を重ねて持ち、裁判官信任用の投票箱に一緒に投函してしまいました。そこの当番のおばさんがそれを阻止しようとしたのですが突然の行為に対して声も出ず、一瞬にて爺さんの勝ちでした。「この爺さん、相当もうろくしているね」と私は夫々の投票箱に投函し、投票所を出ようとしますと別のおばさんに阻止されます。おばさんは「次はそちらです」と東京都知事選挙のチェックポイントを示しました。此度の東京都知事選挙には私の高校時代のクラスメイトが立候補していますので、ここは1票でも加勢をしようと決めていましたのに、都知事選挙そのものを忘れてしまうとは私も相当なもうろくぶりで有りました。
夜の8時になりますとテレビで開票速報番組が始まります。私達は日中に投票を済ませていますので、馬券を買って競馬を見ているように気分が高揚し、馬券を買わないで見ているのとは大違いです。そうしますと、あらあら、自民党の大勝利。「嘘つきは泥棒の始まり」、「憎いは民主党」という気分での逆噴射という結果でした。原発はどうするの?消費税は?道州制は?TPPは?赤字国債新規発行の抑制は?脱官僚主導はどうするの?重要な政治課題を放ったらかしにして感情任せの逆噴射。
3年前の総選挙では、自民党が政治は官僚に任せて党内の権力闘争ばかりしていたところに民主党が甘い言葉を掛けて国民の心を掴んで大勝利しましたが、民主党は自民党より以上に政治は官僚に投げて党内の権力闘争に明け暮れ、その結果の今回の選挙だったのに・・・。変わったのは政権政党名で変わらないのは官僚政治。重要な政治課題をぶっとばしての逆噴射と呼ばずして何と呼びましょうか。
近いうちに、一定の目途がついたら、自民党は政治を官僚に任せて党内の権力闘争を始めますよ。これはトラストミーで有ります。
一方で小沢一郎さんは自分で掘った落とし穴に落ちて座敷牢に入ってしまいましたね。
ところで政治家とはどんな職業だろうか。政治家は個人商店に似ています。個人商店は仕入れた物品を売り、売った値段から仕入れた値段を引いて儲けを出しますが、政治家は「権利」を売ります。「権利」に仕入れ値は有りませんから丸儲けとなります。TPPを例に取ってみますと、「TPP絶対阻止」は農民の補助金をもらい続ける権利を売る言葉ですし、「TPP推進」は経済団体の貿易自由化の権利を売る言葉です。「TPP絶対阻止」では見返りに次の選挙での票をもらって当選し、年収3千万円プラス多くの特典つきの代議士生活が手に入りますし、「TPP推進」では見返りに政治献金というお金が手に入ります。政治家は日本の将来など考えてはいませんね。
自民党は民主党より以上に赤字国債新規発行の金額を増やすようですし、何が財政規律なのでしょうか。お先真っ暗の逆噴射で有りました。あとで怒っても駄目ですよ、もう決まっちゃったんですから。