お見舞い
日本ゴーシュ・ヨガ道場から電話が入りました。インストラクターの神野さんからで、ジバナンダ・ゴーシュ先生(78)の容体があと2ケ月くらいかも知れないので古くからの生徒さん達に連絡しているのだと言います。昨年の6月に電話でお話しした時にはあんなにお元気そうだったのにどうした事だろうか。神野さんのお話では血液検査で癌の数字が上がっているが、もう更なる検査はしない。そして入院中に少し痴呆が入って来たようで、今は先生の息子のブバイさんのお家で過ごしておられるそうです。そうだったのか。しばらくして私は、明日お見舞いに行きますとお返事しました。
翌日、約束の午後1時半を目指して道場へ向かいますと、エレベーターで知らないおばさんが挨拶されます。私は彼女を知りませんが彼女は私を知っているそうで、前田さんは大先輩ですからと言われます。何度かの道場での先生のレクチャーでお目にかかっていたのでしょう。道場に着きますと大昔に道場でインストラクターをされていたおばさんとも合流、神野さんの案内でブバイさんのお家へ向かいました。
お家の前で10分程傘をさして待っていますと中から2人の訪問看護師の男性が仕事を終えて出て来て自転車で去って行き、ブバイさんが私達をお家の中へ迎え入れてくれました。リビングではまつ毛まで真っ白になった白髪のゴーシュ先生がベッドの上半身を起こしておられます。随分と痩せてはおられますが血色は良く、それでも声は小さく発音もはっきりしないので息子のブバイさんの通訳のおかげで会話は出来ました。私達がマスクを外して先生に顔を見せると先生も分かってくれ、私を指さして「前田さん、この人はヨガの高いところまで行っちゃったよ」と言ってくれました。
そして私達が話しかけても理解されないようで、先生が1人で次々と話されるのをブバイさんが説明してくれ私達はそれを理解します。ブバイさんは時々日テレの「世界まるみえ」に出られるので初めて感は無く、とても気が付かれる方です。ご一家は沖縄と東京の両方で暮らしておられますが今はブバイさんがおひとり東京で先生のお世話をされています。
ジバナンダ・ゴーシュ先生の奥様のコルナ先生は2006年に他界されていますので、コルナ先生がいつゴーシュ先生を呼ばれるのかは分からないが、それは早くても遅くても良い、ゴーシュ先生もブバイさんも覚悟を決めて、死を悲しむ事も恐れる事も無く過ごしておられるようでした。
ブバイさんは既に3つの会社を持っておられますが、更に今度は日本ゴーシュ・ヨガ道場のあとを継がれるそうです。
リビングの壁にはゴーシュ先生のお孫さん達の写真が貼られていて、ゴーシュ先生はそれをご覧になるのが楽しみなようです。そして写真の中にはブバイさんのお嬢さんの写真も有りました。ブバイさんの説明では17才の高校生ですが既にフロムファースト・プロダクションに所属している女優さんだそうで、芸名をゴーシュ・リンと言います。私達も既にテレビで見ているかも知れませんね。
そろそろ先生が疲れて来たとのブバイさんの目の合図で私達は先生に別れを告げ、ブバイさんのお家をあとにしました。
帰宅しますと道場での懐かしい日々の思い出が次々と走馬灯のように浮かんで来ては消えます。
日本ゴーシュ・ヨガ道場から電話が入りました。インストラクターの神野さんからで、ジバナンダ・ゴーシュ先生(78)の容体があと2ケ月くらいかも知れないので古くからの生徒さん達に連絡しているのだと言います。昨年の6月に電話でお話しした時にはあんなにお元気そうだったのにどうした事だろうか。神野さんのお話では血液検査で癌の数字が上がっているが、もう更なる検査はしない。そして入院中に少し痴呆が入って来たようで、今は先生の息子のブバイさんのお家で過ごしておられるそうです。そうだったのか。しばらくして私は、明日お見舞いに行きますとお返事しました。
翌日、約束の午後1時半を目指して道場へ向かいますと、エレベーターで知らないおばさんが挨拶されます。私は彼女を知りませんが彼女は私を知っているそうで、前田さんは大先輩ですからと言われます。何度かの道場での先生のレクチャーでお目にかかっていたのでしょう。道場に着きますと大昔に道場でインストラクターをされていたおばさんとも合流、神野さんの案内でブバイさんのお家へ向かいました。
お家の前で10分程傘をさして待っていますと中から2人の訪問看護師の男性が仕事を終えて出て来て自転車で去って行き、ブバイさんが私達をお家の中へ迎え入れてくれました。リビングではまつ毛まで真っ白になった白髪のゴーシュ先生がベッドの上半身を起こしておられます。随分と痩せてはおられますが血色は良く、それでも声は小さく発音もはっきりしないので息子のブバイさんの通訳のおかげで会話は出来ました。私達がマスクを外して先生に顔を見せると先生も分かってくれ、私を指さして「前田さん、この人はヨガの高いところまで行っちゃったよ」と言ってくれました。
そして私達が話しかけても理解されないようで、先生が1人で次々と話されるのをブバイさんが説明してくれ私達はそれを理解します。ブバイさんは時々日テレの「世界まるみえ」に出られるので初めて感は無く、とても気が付かれる方です。ご一家は沖縄と東京の両方で暮らしておられますが今はブバイさんがおひとり東京で先生のお世話をされています。
ジバナンダ・ゴーシュ先生の奥様のコルナ先生は2006年に他界されていますので、コルナ先生がいつゴーシュ先生を呼ばれるのかは分からないが、それは早くても遅くても良い、ゴーシュ先生もブバイさんも覚悟を決めて、死を悲しむ事も恐れる事も無く過ごしておられるようでした。
ブバイさんは既に3つの会社を持っておられますが、更に今度は日本ゴーシュ・ヨガ道場のあとを継がれるそうです。
リビングの壁にはゴーシュ先生のお孫さん達の写真が貼られていて、ゴーシュ先生はそれをご覧になるのが楽しみなようです。そして写真の中にはブバイさんのお嬢さんの写真も有りました。ブバイさんの説明では17才の高校生ですが既にフロムファースト・プロダクションに所属している女優さんだそうで、芸名をゴーシュ・リンと言います。私達も既にテレビで見ているかも知れませんね。
そろそろ先生が疲れて来たとのブバイさんの目の合図で私達は先生に別れを告げ、ブバイさんのお家をあとにしました。
帰宅しますと道場での懐かしい日々の思い出が次々と走馬灯のように浮かんで来ては消えます。