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ANANDA BHAVAN 人生の芯

ヨガを通じた哲学日記

感情の消費

2022年07月17日 | 日記
感情の消費

 2月24日、ロシア軍がウクライナへ侵攻すると言うまさかの事件が起こりました。テレビニュースを観ていますとロシア軍の空挺部隊やらヘリコプターやらがウクライナのあちこちで作戦を展開しています。プーチン大統領が核兵器の使用をちらつかせた数日後の事で、ウクライナは3日くらいで制圧されるだろうとの印象を受けましたが3日経ってもウクライナは落ちない。そして1週間が経った頃、このままテレビを観ているだけで良いのかと思い、ウクライナ緊急支援をやっているNPOに僅かですが10,000円の寄付をしました。そして半年近く経ちますと興奮は収まっていて、今後の世界情勢を占っている私。

 驚き→怒り→悲しみの感情は花火のように打ちあがっては静かに消えてゆきます。

 4月23日、知床岬のあたりで遊覧船のKAZUⅠが沈没する事故が起こります。海面に落ちれば数分で意識を失うと言う過酷な状況の中で荒れた海での救助は進まない。2019年の6月にうちの夫婦と友達夫婦の4人で伊勢志摩の鳥羽湾でKAZUⅠと似たような遊覧船に貸し切り状態で乗りました。その時にも船長さんを頭から信じていましたし、沈没の様子をありありと思い浮かべますと事故の悲惨さが身に迫って来ます。あの時は救命胴衣も着けていなかったなあ。そして昨年の11月にはオホーツク紋別のツアーに参加して知床岬を遥かに眺めもしました。なので、なんだかKAZUⅠの事故を我が身に引き寄せているかのような気持ちでした。が、

 驚き→怒り→悲しみの感情は花火のように打ちあがっては静かに消えてゆきます。

 7月8日のお昼頃に友達からLINEが入りまして、安倍晋三さんが銃撃を受けたらしい。テレビをつけてみますと犯行現場の様子をありありと伝えています。拳銃で撃たれた、いや散弾銃で。NHKのインタビューを受けた2人の女子高生が適格に事件の様子を伝えていました。犯人はバズーカ砲のような物を持っていて1発目は大きな煙が出た。そして2発目では火を噴き煙も出て安倍晋三さんが倒れた。そうか、拳銃ならば右翼か暴力団の仕業?また凶器が散弾銃ならすぐにSPの目にとまる筈だし、どう言う事?そして心肺停止の報道が。しかし外交で評価の高かった元総理大臣が暗殺されるとは、これは国際ニュース、どうなっているのよ。

 特定の宗教団体に恨みを持つ犯人がどう言う訳か安倍さんを標的にした私怨による犯行で、政治思想によるものでは無いとはあとで分かりましたが、どうして警察やマスコミが統一教会の名前を隠したのかが分かりません。また映像を見ていますとSPがみんな前を向いていて、これは杜撰。そして犯行の凶器は自家製の、拳銃の形をした散弾銃だとも分かりました。テレビ西部劇の「拳銃無宿」でスティーブ・マックイーンが持っていたランダル銃みたいな物か。

 しかし、事件から1週間も経ってテレビニュースでこの暗殺事件をやっていますと、まだやってると思う私。

 驚き→怒り→悲しみの感情は花火のように打ちあがっては静かに消えてゆきます。

 こうして自分の心を観察していますと、心はいつも「感情を刺激して欲しい」と、感情の対象になる事象を求め続けている事が分かります。これはインドで言うモンキーマインドですね。果実をひとかじりした猿はもう次の果物に手を伸ばしている。私達は次々に起こる驚き→怒り→悲しみへと変化する感情が正義感に裏打ちされた感情の発露だとは思いがちですが、なんと愚かなモンキーマインドによる感情の消費でした。

 ヨガと言う言葉には馬を馬車に繋ぎ止めると言う意味が有るそうですが、私もモンキーマインドに引きずり回されず、モンキーマインドを飼い慣らすようにしたいです。






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発音が変

2022年07月13日 | 日記
発音が変

 6月の中頃でしたが、夕食を食べていたら右下の歯の銀色のかぶせ物が取れてしまいました。何年前に治療したのかも憶えていませんが今は虫歯でも無く、痛くも何とも有りません。しかし取れた物を放って置くのも良く有りませんし、歯医者さんに予約を入れる事としました。これまで掛かっていた歯医者さんはご高齢と腰痛のためにリタイアされていましたので、最近開業された歯医者さんに電話です。

 6月28日の夕方に新しい歯医者さんへ行きますと、さすが、機材が新しい。治療台はうしろに倒れるだけで無く椅子自体が適当な高さまで上がりますし、先生の椅子も有ってそれが自動的に高さを調整します。これなら先生の腰に負担も掛かりませんし大進歩。先生は私の口の中を観察して治療方針を考え、次回は麻酔を打って歯を削り整え、その次には金属を新しくかぶせましょうと言ってくれました。

 そして安倍晋三さん暗殺事件の有った7月8日の夕刻、心はざわざわしていましたが歯医者さんへ出かけました。

 先生は歯茎に麻酔の注射を打ち、歯の黒い所を削り整え、歯形を取り、仮の樹脂製のかぶせ物をしてくれました。機材が新しいので削っている感じもしませんし、また唾液を吸い取る装置もノーストレス、以前は唾液で溺れそうになったものです。思い出せば子供時代の歯医者さんは怖かったですね。歯を削っていると頭蓋骨がガアガアと振動しましたし、またこれが神経に触るとまあ痛かった事。歯医者さんも大進歩で有ります。そして次の予約は7月20日の水曜日だそうです。

 帰宅しますと夕食はピザ。遠慮なく噛んでいましたらさっきかぶせてくれた樹脂製のかぶせ物が少しばかり取れてしまいます。次は7月20日だけど、まあ、このまま持つだろう。

 それから3日後の7月11日の夕食時、しっかりと固めのハンバーグステーキを噛みしめますと、今度は何故か右下の歯に舌が触ります。そして痛い。慌てて指で触ってみますと右下の歯が刃物のように尖っていて舌にヒリヒリと触ります。どうやらかぶせてあった樹脂製のかぶせ物が取れてしまい、それを一緒に飲み込んでしまったようです。そしてかぶせ物の取れた歯が刃物のように舌を刺激しています。次の予約は9日後だけど、それまで我慢するか。

 しかし舌は遠慮無く歯に触りますし、これが結構痛い。

 寝る時にも舌は痛み、なかなか寝付けませんでした。そして夜中にも舌が痛くて何度か目を覚ましてしまいます。8日後の予約日まで我慢していたら舌はどうなるだろうか、傷ついて腫れあがってしまうかも。よし、朝になったら歯医者さんに電話をしてもっと早く診て貰おう。

 起床して顔を洗うと午前9時丁度に歯医者さんに電話をしました。事の次第を話しますと今日の10時半に来て下さいとの事。良かった、あと何日も痛みに耐えなくて済む。しかし、自分の言葉の発音が変です。舌が痛いとこうも発音が変になるのか。舌癌のタレントを思い出してしまいました。

 「急にお願いして申し訳有りません」と診察台に座りますと先生が口の中を覗いてくれ、「かぶせ物が半分無くなっていますね、これは全部取り換えておきましょう。金属をかぶせるのは次回ですね」。そして会計はたったの60円でした。帰宅すると舌に口内炎の薬を塗って一安心。

 舌が歯に当たって痛い時には我慢せず、躊躇なく歯医者さんへ行きましょう。ヨガで治そうと考えてはいけません。




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