ANANDA BHAVAN 人生の芯

ヨガを通じた哲学日記

辛い思い出 嫌な夢

2022年02月07日 | 日記
辛い思い出 嫌な夢

 朝、目覚めまして2度寝をしようと布団の中に居ますと頭の中に辛い思い出が次々と、しかもありありと蘇って来ます。先の妻が亡くなる少し前の、しかもどうでも良いようなさりげない場面なのですがそれが次々と現れ、あの頃について今の私に後悔は無いのですが、やはり辛い。

 楽しい思い出も沢山有ってそれが出てくれればとても良いのですがそっちは蘇って来ないで辛い思い出ばかりが出て来るのはどうしてでしょうか。楽しい思い出は記憶としては沢山有るのですがそれがありありとは蘇って来ません。

 そしてまた2度寝に入りますと今度は嫌な夢。

 外回りが遅れて会議に間に合わないので会社に連絡を入れようとするのですが私の携帯に上司や同僚の電話番号を登録していないのです。これはまずい、どうしようか。

 この夢には理由が有ります。定年の少し前に会社ではしょっちゅう組織替えをしまして、半年に1度はデスクを引っ越し半年に1度は部と課で歓送迎会をやっていました。それがあまりにしょっちゅうだったのでその頃の上司や同僚の名前を私はほとんど憶えていません。

 こんな風だったので毎回次の職場の仕事に適応出来るだろうかと言う不安がいつも有りましたので、それが今の不安な夢に繋がっているのでしょう。しかし会社でも楽しい事は沢山有りましたのに、どうして会社での楽しい夢は見ないのでしょうか。

 思い出にしても夢にしてもどうして楽しい場面は出て来ないで辛い思い出や嫌な夢になるのだろうか。考えていましたら思い当たりました。

 人間には本能的に死を避けて生き延びようとする働きが有ります。ですから辛い出来事が有ったり、また否定されたり攻撃されたりすると強い印象を受けてしっかりと潜在意識に残りますが、楽しい出来事が有ったり、また褒められたり受け入れられたりは死に向かいませんので強い印象が潜在意識に残らないのです。なんだ、そう言う訳か。

 辛い思い出や嫌な夢が本能的な生存欲求に由来しているのだと理解しますとなんだか安心しますね。そして辛い思い出や嫌な夢の由来が分かってからのこの数日間、辛い思い出や嫌な夢が出て来なくなっています。

 クリシュナムルティは「私は夢を見ない」と言っていましたね。



コメント
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