ANANDA BHAVAN 人生の芯

ヨガを通じた哲学日記

婚活 その4

2011年02月11日 | 日記
番外

 ある人に「この人と会って見る?」と写真を渡されました。豪華なソファーに腰掛けた母娘が写っています。離婚したのだが今は娘と暮らしていて職業は雀荘(マージャン屋)の経営、お店は六本木に有るといいます。サラリーマンの私とは畑の違う人だが会って見るのも面白いと思い、私はその人と会う事にしました。

 浅黒い顔の、ちょっとエキゾチックな印象の女性でした。夫が浮気したので離婚して娘と2人で暮らしているのだが淋しくて、離婚なんかするんじゃなかったと彼女は言います。離婚の慰謝料に夫から5億円程貰ったので、新宿の近くにマンションを借りて住んでいるのだそうです。家賃は毎月50万円程払っていると言います。私は「そんなにお金が有るのならお家を買われたらどうですか、高い家賃を払い続けるのはもったいないですよ」と言いました。彼女の六本木の雀荘には常連客も付いていて、時々「面子が足りないから来てくれよ」と夜中に電話を受けることも有るそうです。私とはあまりに生活の違う彼女に、私は結婚とは別の興味を持ちました。こんな生活も有るんだなあ、もう少し話を聞いてみたいものだ。

 2度目にお会いした時、彼女はちょっと不安そうでした。「何かあったんですか」と聞きますと、「住んでいるマンションの大きな1枚ガラスの窓に何かを投げつけられて、ほとんど壁のような広さのガラスが割れてしまったと言います。「いやあ、早くお家を買われた方が良いですよ」と私は申し上げました。その時私は自分の名刺の裏に自宅の電話番号を書いて彼女に渡しました。相談に答えてあげる事もあろうかと思っての事です。

 1ヶ月程経って、彼女から自宅に電話がありました。彼女が賃貸マンションを別の物件に変えようとしているのだがその際に連帯保証人が必要で、あなたには決してご迷惑を掛けませんから引き受けてはいただけませんかという内容でした。連帯保証人には雀荘の常連さん達ではダメで、あなたのように世間に名の通った会社に勤めている人が必要なのだと彼女は言います。

 私は電話口で彼女に言いました、「あなたとはまだ2度しかお会いしておりません。既に半年も1年もお付き合いしていてお互いの事が良く分かっているようになっていれば良いのですが、今の段階では申し訳ありませんがお役に立てません」。

 数日後、この女性を紹介してくれた人にこの事をお話ししますと、「いやあ、そんなに常識の無い人だとは思っていなかった、あなたの返事が正解だよ」とあやまってくれました。

 エキゾチックな風貌の雀荘の女性経営者、ついつい興味を持ってしまいますよね。



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