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ANANDA BHAVAN 人生の芯

ヨガを通じた哲学日記

自分がストレス

2025年05月10日 | 日記
自分がストレス

 調子が悪くて医者へ行きますと、若い頃は「ストレス」そして年を取ると「老化」で片づけられます。しょうがないですね。

 私はこれまで若い頃にはストレスフルな環境や条件の中で生きていたのだと思っていましたが、最近それは事態の半面しか見ていなかったのだと気づきました。ストレスフルな環境や条件の中に有って、実は私自身がストレスだった、私の心や体自体がストレスだったのだ。私の若い頃、心や体はいつもざわざわしていました。そしてそのざわざわに従って仕事で忙しい中に有っても恋をし、結婚をし、子供達に恵まれて来ました。実は私の本能自体がストレスだったのです。(得意先や職場の環境等の)周りもざわざわ、そして私の中身もざわざわしていましたね。本能恐るべし。

 最近NHKの連続テレビ小説「あんぱん」を観ていますと河合優実の演技が素晴らしい。感情の動きをセリフでは無く目や体の動きで表現していますね。そして河合優実の演技を見ていますと「官能的」と言う言葉が頭に浮かびます。私など官能的とは誰がその言葉を作ったのだろうかと感心してしまいます。官能の官とは体の事、そして能とは働きの事ですから、官能的とは体の働きの表現、つまり本能の働きの表現と言う事になりますね。まさに自分の中身のざわざわを河合優実は見事に表現しています。人間の賛歌。

 そしてこの「ざわざわ」とはインドのサーンキヤ哲学のプラクリティ(現象世界)の事。ヴェーダーンタ思想や仏教はこのプラクリティ(現象世界)をマーヤー(幻)で有るとして否定しますがサーンキヤ哲学は堂々と肯定します。これが後(のち)にタントラのシャクティになるのですから堪りませんね。「官能的」、良いですねえ。
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