こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[爽やかに読む]

2018-02-13 12:29:55 | 本紹介
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[爽やかに読む]

スピーチライターという職業を御存じでしょうか?この本は、そのスピーチライターを題材としています。

▲「本日は、お日柄もよく」
(原田マハ著・徳間文庫)


さて、この本は、ボブリオバトル高校生全国大会を観戦して購入した本です。高校生のプレゼンテーションが素晴らしかったので読もうと思いました。

とっても読みやすく、先週末土曜日と日曜日を利用して楽しく読むことができました。これは、日本のあの首相のことだろうか?と思う登場人物・アメリカの政治家は実名ででています。この小説が書かれたころ当時の日本や世界のこともえがかれています。

主人公の「こと葉」さんの名前の由来も素晴らしい。俳句の先生である、おばあ様の命名です。私にはそういった家柄でないので、素敵!と思いました。そして、少し恋愛、少し政治。いろんなことがちりばめられていて、堅苦しいことなく、ドキドキハラハラします。そして、注目していただきたいのが、登場人物の名前です。とても面白いです。言葉遊びとはこういうことを言うのかな?と思いました。

冒頭にお話をした、スピーチライター。外国では優秀な方々がいらっしゃるそうです。私が創業しようとしている塾でも、プレゼンテーションを授業に入れたいので、とても参考になりました。言葉を紡ぐということは、表面だけを繕うことでなく、心の底から聞こえる声に耳を傾けることなのだな、と感じるお話です。

全体的に綺麗にまとまっていて、心が黒い私は、「ここにまさかの展開が・・」などと、深読みしすぎて疲れてしまった部分もありました。そんな邪な思いをもたずに、爽やかに読んでいただきたい作品です。

お子さんが読書をしなくて・・とよく相談されるのですが、まずお母様が読んでみてください!と返答しますが、そんなお母様たちが爽やかに読んでいただくには持ってこいの小説です。

そして、この小説の作者、原田マハさんにも興味を持ちました。他の作品を読んでみたいので、検索をしてみると、大学で美学美術史を専攻されて、バリバリのキュレーターとして美術館で仕事をされて、今はフリーのキュレーターです。私と同じと言っては失礼かもしれませんが、美術史を専攻した同士だと思ってしまいました。書籍には美術に関するものも多く、これから原田マハさんの作品を読んでみようと思います。

ビブリオバトル高校生大会から、美術のツナガリができるとは想像もしませんでした。まだビブリオバトルで購入した本があります。次はどんな発見があるのか、楽しみです。



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