こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[かんじん要]

2018-03-24 19:55:56 | 勉強のやり方
はじめまして。2018年4月。川崎市中原駅徒歩5分、大戸神社で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[かんじん要]

漢字の学習では、同音異義語で解答することが多くあります。例えば「はし」。川にかかる「橋」、食事に使う「箸」、ある形状の中央中心から一番離れた部分「端」。日本語の難しく、またおしろい部分です。そんな漢字学習では、例え話をすることが多くあります。この「はし」はいい例で、答えを引き出す文章を先に生徒に伝えます。

小学生の授業で「要」という漢字を扱いました。「ヨウ」と読みます。「かなめ」と読みます。と説明した後に、「かんじん要」という読みが出題されました。まず、生徒は「かんじん要」という言葉の意味をしりません。それを説明しても、「?」の表情です。
「俳優で、要潤ってしらない?」
「しらない。」
息子の世代では、仮面ライダーアギドに出演していたので知っている俳優さんです。しかし、今の小学生には伝わりません。そうか・・・それでは古典的な例えにしましょう。私は扇の絵を描いて、中心にある「要」の部分を黒丸で塗りました。すると
「ここ、かなめっていうよね。」
びっくりです。彼は、茶道を習っていて扇子を使うことがあったそうです。

どんな例えが、その生徒にヒットするかわからないものです。「要潤」さんを知らないこと、扇の要を理解していること、どちらもびっくりしました。

授業では、答えをズバリ言いません。答えを導き出すまで、ヒントを与えます。このヒントの出し方、なかなか難しいのです。近からず、遠からず。あまり簡単すぎてもいけません。少し考えて、少し笑えるものにすると、記憶にインプットされます。今回は、茶道から「かなめ」を導き出した素晴らしい彼の脳内に、私が「かなめ」を忘れないというインプットされました。そして、このことは、次回「要」という漢字学習するときのデータになり、他の生徒に語り継がれていきます。始めは小さい雪が、転がしていくうちに大きな雪だるまになります。私の授業は、いままでの生徒とのやり取りが重なり、大きな雪だるまになっています。今後も巨大雪だるまになっていくことでしょう。

「かんじん要」なのは、実は大きな雪だるまつくりのことを言うのかもしれません。




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